老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

再び、バイアスについて  その②  ~その他のバイアス~ 

2019年04月15日 19時41分49秒 | その他
(昨夜は、夕食に用意した新子の唐揚げなどが美味しくて、つい飲み過ぎとなり、夕食後直ぐに眠くなってしまい、ブログへの書き込みがスキップしてしまいました)

 この認知バイアスについては、30種以上が指摘されている様ですが、その中で①で触れた、現在/正常/確証バイアス以外で、主なものを紹介しておきましょう。

後知恵バイアス(Hindsight bias):
 物事が起きてしまった後に、それが予測可能であったと判断する傾向。
「そんなことだろうと思った」と、まるで予め知っていたかのように振舞う心理的傾向を指す。
事件の後に主張される結果論は、後知恵バイアスの典型的な例でしょう。

アンカリング(Anchoring):
 最初に印象に残った数字や物が後の判断に影響を与える傾向。
主にマーケティングで利用されているバイアスであり、通販番組で「限定〇〇個」や「通常価格〇〇円→特別価格〇〇円」といった表記がされている時は、大抵このアンカリングによる購買意欲の刺激を狙ったものです。

バンドワゴン効果(Bandwagon effect):
 別名「勝ち馬効果」。ある選択肢を大勢の人が選んでいる時、その選択肢を選ぶ人を更に増大させる傾向。言い換えるならば「流行り物には人が寄り付きやすい」ということ。流行自体がそのものの価値を高めてしまうことを指す。
 特に選挙でよく見られるバイアスであり、マスメディアの選挙予測情報などで特定の候補者が有力であると報道されると、その候補者対して更に票が集まりやすいが、これは自分の投票を死票にしたくないという気持の表れでもあるでしょう。

アンダードッグ(負け犬)効果:
 バンドワゴン効果とは逆に、流行っていない、もしくは不利な状況にあるものに手を差し伸べたくなる傾向。
 日本には「判官贔屓(ハンガンビイキ或いはホウガンビイキ)」という言葉がありますし、スポーツなどでも良く見受けられるシーンです。

内集団バイアス(Ingroup bias):
 自分が所属している集団(内集団)を他の集団よりも高く評価する傾向、もしくは高い評価の集団に属する人を高く評価してしまう傾向

ハロー効果(Halo effect):
 別名「後光効果」。ハローは絵画などで見られる聖人の頭上に現れる光輪のことであり、ある物事を評価する時に、顕著に目立つ特徴に引きずられて他の特徴の評価が歪められる傾向。
ハロー効果が起こる原因は物事の一面のみで判断するからであるが、実は原始時代においては生存に有利な考え方であり、遺伝的に受け継がれている思考方法だとも言われています。
(以上、「ニコニコ大百科」などを参照させていただきました)


 このように、認知バイアスは生活、忠節、局所的な危険、懸念など様々な要因で発生しますが、重要な決断を下す際に誤った情報や固定観念に踊らされないためにも、常日頃からバイアス(先入観)の存在をきちんと理解することが大切でしょう。(まさ)