四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

大阪都構想「住民投票」否決。日本に二つの「都」があることと、首長発議の住民投票に違和感があります。

2020-11-02 16:58:40 | 日記

●昨夜の11時ごろ、注目の「大阪都構想住民投票」の結果が出ました。反対が1万7千人多く、都構想(大阪市を廃止)は否決されました。5年前の住民投票の結果と同じでした。敗れた橋本元大阪市長は、民主主義の見本と言っていました。何とも違和感がありました。確かに住民投票ですから直接住民が判断することは、自治の原則かもしれません。

●しかし、大阪都構想なる構想は、基本的におかしい。なぜか。「都」は首都を表すとすれば、「大阪」が「東京」に代わって日本の首都になるということです。法律を変えなければなりませんし、国民投票しなければならなくなるかもしれません。そのため、今回は「大阪市を廃止する」ことが住民投票の要件でした。二重行政を解消するということですが、為政者(政治家・政党)の都合でこのような住民投票が行われることに違和感を持ちました。

●私は住民投票を否定するものではありません。北本市でも、平成25年に新駅設置を巡って住民投票が行われました。自治基本条例に「住民投票」を規定していますから、それを基に住民投票条例を制定して行いました。私は、住民投票は、代議員である議会の決定に、住民が疑問を持ち最後の判断を求めるために住民投票をするという事なら納得できます。しかし、首長が、自らの政治判断を議会に求めず、直接住民に求めるということは、間接民主主義の妥当性が問われると思います。

●今回もそうですが、北本市の新駅の時もそうですが、首長発議です。私は新駅の時は、税金を投入した新駅計画をストップさせることは、住民投票以外にはできないと、条例に賛成し「住民投票」で否決しました。しかし、これでこの問題が終るかというと、政治的には引き続き課題として残ります。大阪都構想も、一度住民投票で否決したが、5年後に再度行いました。僅差です。これが最後になるといいのですが…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする