四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

社会教育・生涯学習の戦友また一人逝く。愛媛の藤原さんの訃報で、元気なころをお思い出しながら・・・

2017-11-26 20:06:21 | 日記

●今日はブログで、悲しい知らせを知りました。藤原喜久利さんが亡くなりました。社会教育・生涯学習の戦友がまた一人亡くなりました。愛媛県在住の藤原さんですが、同じ愛媛県在住の若松進一さんのブログで、亡くなられたのを知りました。藤原さんは、若松さんと共通の友人で、愛媛県の教育界(学校・社会教育)で活躍されました。特に教育センターで教育相談を担当され、学校教員と社会教育の現場で体験された、また理論的な学問を通して、青少年問題に大きな成果を上げています。

●私は、1980(昭和55)年に社会教育図書出版社を立ち上げ、文部省が「明日の親のための学級」の補助事業をはじめた1981年に、補助資料として小冊子(新書版・193P)を刊行しました。この学級は、将来親になるであろう青年男女を対象に、新しい時代に向けた「家庭教育学級」でした。藤原さんと、この本の企画を立て、彼に全面的に執筆をお願いしました。それが「親になる」(より良い親子関係を求めて)です。

 

●彼は、「人は、人が育てて人になる」を基本に、子どもをどう育てれるか、という技術論ではなく、子どもを育てる親がどういう人間になっているべきかに焦点を当てました。日本の伝統的な家庭や家族の問題を基本に、動物としての人間(ヒト科のホモサピエンス)であり、生まれてすぐに立ち上がり自分で親の乳を飲む動物と違い、生きる力を親から学習する後天的な動物であることから、学習させる親の役割が子度の成長に欠かせないという視点でした。現代に通用するかはわかりませんが、親になったばかりの自分には大変刺激でありました。この本はよく売れました。、

●もう十年ぐらい前にお目にかかったきり。年賀状でのやり取りでしたが、享年87歳でした。私は、ほとんど不良のような人生を送っていましたが、この社会教育の世界(出版社)で世話になり、人間的に魅力ある社会教育学者や官僚・行政マン、地域活動の名人などに巡り合い、人間の生き方を教えていただきました。今、工藤日出夫を多少なりとも、お褒めいただくことがあるとすれば、それは先達のこのような人たちのおかげです。俵谷正樹先生と岡本包治先生とは突然の訃報で別れ、朝比奈博先生とは、90歳の最後まで付き合い、いま藤原先生との別れを知り、残された一人としてもう少しこの世で頑張ろうと気持ちを新たにしました。(合掌)

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