素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ライブ笑い納めは“大名古屋らくご祭2012”の「年忘れ 落語名人会」で

2012年12月22日 | 日記
 三遊亭円楽さんが中心になり福岡では東西の勢いのある噺家が一堂に会しての落語会が開催されているが、大阪ではなかなか企画されない。うらやましく思っていた矢先、志摩の実家に帰った時に東海テレビのイベント情報で“大名古屋らくご祭2012”のことを知った。

 12月17日(月)立川生志独演会(ゲスト林家たい平)    12月18日(火)桃月庵白酒・春風亭一之輔二人会
 12月19日(水)桂雀々・立川志らく二人会         12月20日(木)春風亭昇太・三遊亭白鳥・林家彦いち三人会
 12月21日(金)林家木久扇・三遊亭円楽・三遊亭小遊三・春風亭昇太・柳家喬太郎による特選落語会
 12月22日(土)桂文珍・三遊亭小遊三・春風亭昇太・林家たい平・立川志の輔による年忘れ落語名人会

と垂涎もののラインアップであった。名古屋にいれば好きなだけ足が運べるが、大阪からとなると1つに絞らざるを得なかった。となれば最終日だろうということになった。

 御園座は名古屋駅と栄のほぼ中ほどにある。なつかしい広小路通を歩いたが駅周辺に比べて納屋橋あたりは昔の面影を残していた。
   ビル街だが御園座のまわりだけは独特のはなやいだ空気に包まれていた。あたりに飛び交う名古屋弁もなつかしい。
 5人の中で上方からは文珍だけだが風格がただよってきたなと感じた。こういう会なので噺のほうは5人とも手馴れた演目を選んで手堅くまとめていた。まくらでいかに世相やタイムリーな話題でつかむかが勝負だと思ったが文珍と志の輔の二人は抜き出ていた。勢いを持っている5人5様の高座を堪能できた。

 終演後、歩いて10分強の所にある大須観音に寄ることにした。近くにある大須演芸場も見ておきたかったからである。
   門松も飾られ迎春の準備も整っていた。御園座のまわりとはまた違う独特の雰囲気がある。聖なるものと俗なるものが入り混じった猥雑ともいえる空間が広がる。
 観音通の商店街に入って中程で左に折れると大須演芸場がある。こんなに古かったのかと驚いた。40年前の記憶では赤いちょうちんがズラリとつりさげらていてはなやいだ感じだった。まさに場末の小屋という形容がピッタリになっていた。
  経営難を救うため、10年間独演会を開いてきた志ん朝さんのことを思うと感慨深いものがあった。 

コメント
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