素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

斑鳩三塔を巡る

2012年12月14日 | 日記
法隆寺の近くにあるめぐみの郷へ菊芋を買うために昼から出かけた。糖尿病の知人との話の中で菊芋を試してみたいと言うので野菜を買いがてら久しぶりに行って来ようということになった。
地産地消をうたう店だけに新鮮で安い。
買い物を済ませて時間があったので法隆寺から歴史街道を歩いて来ようとなった。急きょ斑鳩三塔巡りとなった。


途中にある斑鳩神社にも立ち寄った。953年頃の建立の天満宮で地域の守り神として大事にされてきたという。

自転車道が整備されていて歩きやすい。レンタル自転車で回っている人が思ったより多かった。ほどなく法輪寺の三重塔が見えてきた。


法輪寺から10分ほどで法起寺の三重塔が見えてくる。
外からだけの拝観なので近くに寄ると塔が見えない。「塔は遠くからよく見える」は薬師寺の時の教訓でもある。

めぐみの郷に戻る途中で西のほうに法隆寺の塔が見えた。
建物が少なかった頃は三塔が同時に見渡せたのではないかと思う。
斑鳩の里を歩いて訪れた白洲正子さんの塔が見えた時の描写を思い起こした。

 仏像に関する知識などまるでないので、ぼんやり眺めているだけでしたが、やはりほんとうに美しい仏さまは、ただ美しいというだけで、自然に拝みたくなりました。これは当たり前のことでしょう。景色がよかったことも忘れません。例えば法隆寺へ行くのでも、王子から歩くか、筒井から行くか、どちらにしても大変な道のりです。菜種やれんげの花が咲いている畑の中を縫って行くと、遠くの方に法隆寺の五重塔が見えて来る。筒井から行く時は、法起寺につづいて法輪寺、そして法隆寺の塔へとだんだん近づいて行く。それは何ともいえぬいい気分でした。
1時間余りで巡ることができるいいコースだと思う。菊芋のおかげである。
コメント
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