素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

7月24日のNHKワンダー×ワンダースペシャルは面白かった!

2010年07月25日 | 日記
東京スカイツリー建設定点観測2010年2月16日 303mに到達



 「ほぼ完全公開!東京スカイツリー」というタイトルで19:30から20:44までの放送であった。正直なところ、たいして期待していなかった。見事に裏切られた。最後まで釘付けになってしまった。ていねいに取材され、構成もよく練られていた。

 現在は398m。電波塔の日本一の記録を更新中。完成すれば634m。毎日、総勢500人の作業員が働いている。現場で働いている人、設計者、パーツをつくる人達の3つのうちどれ1つ欠けても工事は進まない。それぞれの人がプライドをかけて未知の領域に挑んでいる様が伝わってきた。

 スカイツリーの目の前に住んでいる定年退職をした一人暮らしの男性(63歳)とスカイツリー建設との関わりもほほえましかった。東大寺の大仏建立の時もこんな感じやったのかなぁ?とふと思った。

 時代時代に巨大墳墓、仏像、社寺、城、橋、ビル、戦艦などその時の技術の粋を集めて造ってきたように思う。未知の領域に立ち向かう“技術者魂”というものは脈々と流れていると強く感じた。直接、関わらなくてもそれらに触れることでパワーのようなものをもらうのではないかと思う。いろいろな所に出かけて、古いものから新しいものまでたくさんの建造物を見るのも根底に“人間のパワー”のすごさを感じる快感があるのではと画面を見ながら考えた。『時空を超えたランドスケープ(風景)』が東京スカイツリー建設のコンセプトのようだが、この言葉は古代から現代までをつらぬく心意気であるように思う。法隆寺の五重の塔の心柱の発想がスカイツリーにも生かされているという話には思わずうなづいた。

 建設現場を撮り続けて40年になる建築カメラマンにもスポットがあてられたが、興味深かく見させてもらった。初めて撮ったのが東京タワーの建設現場。引退を考え始めた時に東京スカイツリー建設を撮る仕事。不思議な巡り合わせというのは人生にはあるが、本当にそうやなぁとしみじみした思いになった。彼の「どんな大きなものでもとにかく人間の力」という言葉には説得力があった。

 テレビを見ながら、思い出していたのが日本で最初の超高層ビルとなった「霞ヶ関ビル」の建設を描いた『超高層のあけぼの』という映画のこと。高校の時、観たと思う。地震国である日本では1962年(㍼37)までは法律で建物の高さが31mまでと制限されていた。(百尺規制)それ以上の高さは未知の領域だったところに147mのビルを造るという話。スカイツリー現場で直面する想像を絶する苦労と困難を克服する様子を観ながらだぶって思い出された。映画の場面では、最上階で機材をあげているクレーン室の中で、突然の雷雨に襲われ、稲妻をまともに受けているシーンと何気なく落としたボルトが下のダンプの運転席を突き抜け地面に落ちるシーンの2つはハッキリ覚えている。高さというものを実感したのである。
 
 あの時の雷は上からだったが、スカイツリーでは横から飛んでくるとのこと。多くのことを思い起こさせてくれた74分間であった。

 

 
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夏の一日の始まり

2010年07月25日 | 日記
 この1週間の猛暑で、一気に夏モードに入った。2,3日前から朝のめざまし代わりは“せみしぐれ”この鳴き声を「うるさい」と感じるか「生へのたくましさ」と感じるか、はたまた「命のはかなさ」を感じるかは自分自身の心のありようできまる。布団の上で腹式呼吸をしながら軽くストレッチをする。布団から出るとすぐに体重、体脂肪率をチェックする。7月にはいってからは80.0kg、80.1kgが2度あっただけで70kg台後半を維持している。体脂肪率も15.5%~17.6%で安定している。食事の量は多めになっているのだがうまく消費できているみたいだ。

 朝食の後は、水やり。同じ頃、向かいの家の小1の子が宿題の朝顔の観察を始める。今日は幼稚園に通う弟の鉢に変わった色の朝顔を見つけ大騒ぎ。弟を呼び、お母さんも呼ぶが母は多忙で声のみ参加。

    

 掃除機をひとわたりかけ、新聞に目を通す頃になると、せみの鳴き声が消えている。平凡な夏の一日の始まりである。夕立ちがほしいと思う。
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