素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

やはり額田王か!

2010年07月18日 | 日記
 昨秋から公募していた奈良・平城遷都1300年記念企画「わたしの好きな万葉集」の審査・集計結果が今日の朝刊に載っていた。好きな歌人ベスト5は ①額田王 ②山上憶良 ③大伴家持 ④柿本人麻呂 ⑤志貴皇子となった。

 好きな歌ベスト5は ①銀も 金も玉も なにせむに 優れる宝 子に及かめやも(山上憶良)
            ②あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る(額田王)
            ③東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ(柿本人麻呂)
            ④石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも(志貴皇子)
            ⑤春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子(大伴家持)

という結果になった。延べ1775首・人が挙げられたみたいで、1300年の時空を超え、万葉集が現代に生きる人間にも響くものがあるのだとあらためて思った。

 「好きな歌のエピソード」には623点が寄せられ、香西さん(82歳)の「君待つと 我が恋ひ居れば 我が屋戸の 簾動かし 秋の風吹く(額田王)」という歌にまつわる戦時中の授業のエピソードが最優秀賞になった。60年以上前の授業の一風景が浮かんでくる文である。受けた人にとって一生記憶に残る授業って素晴らしい。優秀賞に選ばれた17歳の高校生、35歳の会社員、78歳の主婦の方々のエピソードも「なるほど」と思わされるものだった。歌(ことば)の持つ力ってすごい!   
コメント
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