かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

在りし日の旧尾張瀬戸駅舎と瀬戸記念橋駅舎(愛知県瀬戸市)

2015-02-22 | 失われた建物の記憶

 今回は10年ぶりの瀬戸訪問でしたが、平成13年(2001年)初めて訪れた時に健在だった旧尾張瀬戸駅と記念橋駅の姿を紹介します。平成13年当時の旧尾張瀬戸駅舎はまさに取り壊し寸前、すでに駅機能は東側に新築移転された現駅舎に移り、玄関は閉鎖され駅移転の看板が建っていました。

 なんとか最後の姿を見ることができたのは幸いでしたが、現在は2005年に開館した瀬戸蔵ミュージアム内2Fに、旧駅舎や隣接していた集積所が再現されています。せともので栄えた大正~昭和の時代の瀬戸の町の様子が、多様な展示物とともに紹介されています。

 またすぐ東側の記念橋の北にあった、日本初の省営バス路線の記念橋駅舎も取り壊され、現在は同じ位置に名鉄バスの記念橋バス停が設置されています。バス停の傍らには「省営バス発祥の地」の記念碑が建てられ、かろうじて当時を偲ぶよすがになっています。


◆旧尾張瀬戸駅舎~名古屋鉄道 瀬戸線/愛知県瀬戸市山脇町
 竣工:大正15年(1926)
 構造:RC造2階建
 ※2001年取り壊し建て替え


■解体直前の旧駅舎(2001年撮影)
 かつては1階に待合室と売店、2階に喫茶・食堂が開設されていた



■オーダーを配した玄関ポーチが特徴的



■待合室内のタイル張りの柱



■瀬戸蔵ミュージアム内に一部復元展示された旧駅舎



■待合室内には昭和34年当時の時刻表や運賃表も再現されている
当時の終着堀川駅は、瀬戸線が栄町まで乗り入れた昭和51年廃駅となった
現在も大津橋南詰に廃駅となった大津町駅に降りる階段が残されている











瀬戸電車両モ754号を展示




■旧瀬戸記念橋駅~昭和5年(1930)日本初の省営バス路線、岡多線(岡崎~多治見間)の駅として開業。
撮影当時(2001年)はJR東海バスの記念橋駅として営業中で、みどりの窓口もあった。
写真の駅舎は昭和5年開業時のものと思われ、2004年周辺の再開発に伴い取り壊された。



■蔵所橋から瀬戸記念橋駅方面を望む(2001年)



■撤去前の蔵所橋(2006年)~奥に見える建物は瀬戸蔵。現在橋は撤去されています。



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2 Comments

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瀬戸市民です。 (とおりすがり)
2019-03-09 05:03:31
初めまして。

自分は瀬戸市に住む40代です。
昔の尾張瀬戸駅と瀬戸記念橋駅、懐かしく拝見させていただきました。

瀬戸記念橋はみどりの窓口もあって、よく切符を取りに行って、尾張瀬戸駅から電車に乗り、旅行に出かけたものです。

ただ気になったのが、記事の最後の2枚の写真、この橋は記念橋ではなく、隣の蔵所橋(現在は撤去れています)ではないでしょうか?

瀬戸記念橋の駅の見え方や瀬戸蔵の位置からして、蔵所橋だと思うのですが…

失礼を承知ながら、ご意見させていただきました。
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Unknown (shortwood)
2019-03-11 21:42:17
はじめまして。

ご指摘の通り、私の思い違いで、記念橋ではなく蔵所橋だと思われます。
地元の方ではの貴重なご意見、ありがとうございます。
早速訂正させていただきます。
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