かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

消えゆく町の木造公民館

2008-09-21 | まちかどの20世紀遺産

 近代建築探訪で町歩きをしていると、木造の古い公民館を良く見かけます。都市部では、ほとんど鉄筋コンクリートに建て替えられましたが、まだまだ地方の町には戦前の小さな木造公民館が残っています。
 ほとんどの公民館は、木造下見板貼りの質素なつくりですが、当時としては洋風建築のデザインを取り入れた立派な建物で、地域の人々の生活の拠点として色々なイベントに利用されてきました。しかし現在では老朽化が激しく、取り壊されるか、建て替えられるのも時間の問題です。
 昭和の人々の暮らしを支え、町の歴史とともに生きてきた木造公民館が消えていくのは寂しい限りですが、時代の流れとともに変わっていくのは世の定め。誰にも惜しまれずその役目を終え、ある日ひっそりと姿を消すであろう町の公民館の最後の姿を、これからも記録できればと思います。




◆岐阜県美濃加茂市(取り壊し)



◆岐阜県加茂郡八百津町


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◆岐阜県加茂郡八百津町(取り壊し)



◆愛知県丹羽郡扶桑町



◆岐阜県恵那市明智町



◆岐阜県加茂郡富加町(取り壊し)



◆愛知県岡崎市



◆岐阜県加茂郡七宗町(取り壊し)



◆愛知県一宮市



◆愛知県江南市



◆愛知県犬山市



◆愛知県犬山市



◆愛知県犬山市(取り壊し)


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文化のみち橦木館(東区橦木町)

2008-09-15 | 名古屋の近代建築

 2月に文化のみち探訪の際、手違いで橦木館がアップできず、今回遅ればせながら紹介します。
橦木館は陶磁器輸出で財を成した井元為三郎が、大正15年に建てたお屋敷で、昭和初までに多く見られる和館・洋館併設タイプの邸宅です。日常生活は使い勝手の良い和館で、洋館はもっぱらゲストルームとして使われました。
 外観は至ってシンプルですが、屋根のスペイン瓦と、半円形の通気口が洋館らしさを演出しています。
 屋内に入ると、ドアにはめ込まれた象嵌細工や、多様なステンドグラスが、当時のままの姿で保存されています。




◆橦木館正面



 
◆洋館の奥に和館が続きます。和風の庭には前日の雪が残っていて、なかなか風情があります。



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◆屋根の換気口と、階段の上げ下げ窓



 
◆1階のドアに埋め込まれた鳥や植物模様の象嵌



 



 ◆◇保存された当時のステンドグラス◆◇


 




 


 




 




◆トランプのマークをデザインした欄間のステンドグラス。
 ハートが無いのは何か意味があるのでしょうか?