かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

火星人襲来?

2009-01-20 | まち歩き



いつもの散歩コースにある工場の風景です。
ひと昔前のSF映画に出てきそうな造形で、面白いです。
前後でタイプが違います。(前のは頭が二つ、後ろのは頭がひとつで足が多い)



冬の散歩道

2009-01-19 | ありふれた日常

寒くなって自転車の遠出はさすがにきついので、近所の散歩を始めました。
平日は時間が無いので、休日の気の向いたときにふらっと出かけます。
今にも雪が落ちてきそうな灰色の空の下、川沿いの小道や、田んぼ道を歩きます。
冬を感じながら歩く散歩は、日常の身近な風景を楽しみに変えてくれます。



川沿いの一本道と小さな橋








灰色の雲の下、田園の夕暮れ


 頭の中でS&Gの「A HAZY OF WINTER」が流れます。


戦前の木造郵便局

2009-01-18 | まちかどの20世紀遺産

 戦前の洋風建築というと、東京駅や日本銀行、横浜や神戸の瀟洒な洋館など、大きな都市の立派な建物を思い浮かべますが、地方の小さな町では、大規模な洋風建築はまずお目にかかれません。当時、洋風建築を建てるのには、それこそ莫大な費用が必要でしたので、田舎町で洋風建築と言えば、まず役場や学校、公民館、郵便局などの公共の建物で、それも木造下見板かモルタル造りの小規模で質素な建物でした。それでも当時としては、最新の洋風様式を取り入れた町のランドマーク的な建物だったのです。
 そんな数少ない町の貴重な戦前の洋風建築も、戦後の高度成長期以降、ほとんど建て替えられてしまいました。役場や学校は、新築にともない取り壊されたものがほとんどですが、郵便局は新築されても取り壊しをまぬがれ、現存しているものが結構あります。戦前の町の小さな郵便局は、個人所有のものが多いので、戦後局舎を新築する際は、別の場所に建設して、旧局舎はそのまま個人の住宅の一部や倉庫として使われたようです。
 歴史の古い地方の町を訪れたら、現在の郵便局の近くにひっそりと建っている古い洋風建築を探してみてください。その役目を終え、静かに余生を送る戦前の郵便局が見つかるかもしれません。

◆旧彦根河原郵便局(滋賀県彦根市)


◆旧萩原郵便局(愛知県一宮市)昭和1年


◆旧稲葉郵便局(愛知県稲沢市)   
 

◆旧岩村郵便局(岐阜県恵那市岩村町)昭和3年
   

◆旧津島門前郵便局(愛知県津島市)※取り壊し  
 

◆旧各務原駅前郵便局(岐阜県各務原市)昭和14年


◆旧川島郵便局(岐阜県各務原市)昭和11年


◆旧加治田郵便局(岐阜県加茂郡加治田町)※取り壊し


◆旧土岐郵便局(岐阜県土岐市)昭和11年
 残念ながら取り壊されたようです。玄関の鬼瓦に〒マークが入っています。


◆旧昭和橋郵便局(岐阜県多治見市)昭和9年頃
 スクラッチタイル貼りのモダンな建物。


◆旧兼山郵便局(岐阜県可児市兼山町)明治36年
 現存しているのが奇跡のような貴重な明治の郵便局。今後の保存活用が望まれます




◆旧明智郵便局(岐阜県恵那市明智町)明治8年
 大正村の逓信資料館として幸せな余生を送っています。


◆旧佐織勝幡郵便局(愛知県愛西市勝幡町)
 正面の〒マークがアーチに沿ってカーブさせてあります。
 壁面の装飾などモダンな洋風建築の面影を良くとどめています。


~町の小さな郵便局の特徴~
○建物は木造(予算上鉄筋コンクリートはまれ)
○建物の真ん中に入り口、左右に窓を配したシンメトリーな構造が多い
○局舎の横や裏に住居部分が付属
○当時栄えた旧街道沿いに立地

現在は空き家や倉庫になっている建物がほとんどですが、
街角の近代化遺産として、ぜひ保存活用の道を残して欲しいものです。





 


 


路上動物園 その3(壁の住人たち)

2009-01-14 | まち歩き

今回はちょっと懐かしい琺瑯看板に登場する動物たちをご紹介。
やはり今年の干支のうし君から登場してもらいました。



子供のころ、石鹸といえば、「牛乳」か「ミツワ」でした。




殺虫剤のメーカーが、動物を社名にしているのは偶然でしょうか?




蚊取り線香の琺瑯看板を見ていると、昭和30~40年代にタイムスリップしたようです。
最近は壁に住むこれらの動物たちも、めっきり少なくなり、絶滅危惧種に指定されています。



軒下にかわいいてんとう虫を発見。



同じ軒下でもこちらは・・・


山ではリス君が火消しとして活躍中。






最後に動物ではありませんが、お父さんたちに大サービス。


個人的には、街角に永久保存して欲しい、琺瑯看板NO1です。



路上動物園 その2(屋根の上の住人たち)

2009-01-07 | まち歩き

 新年あけましておめでとうございます。
今年も近代建築を中心に、路上で見つけたわたし好みのものたちを紹介したいと思います。
今回は新年のご挨拶もかね、屋根の上に住む干支の動物たちをご紹介します。

愛知県江南市のお寺にある六角堂の屋根に、十二支の動物たちが住み着いています。


大小の屋根の瓦に、十二支があしらわれています。

まずは比較的写りの良かった六匹に登場してもらいました。


少し分かりにくいですが、今年の干支の丑です。



なかなか怖そうな雲にのったドラゴン。



やさしそうな馬。



とぐろを巻いた蛇。けっこうリアルです。



牙がかわいいイノシシ。



愛嬌のあるニワトリ。わたしの干支です。



 明治10年頃に建てられた加治田駐在所(岐阜県加茂郡富加町)の屋根に住む
御歳130歳超えのうさぎ君です。
 お年の割りには元気そうで、大きく手を広げ、笑っているように見えます。
これからもずっと長生きして欲しいです。


◆旧加治田駐在所/明治10年頃(1877)築
 明治の初に建てられた地方では珍しい擬洋風建築の駐在所。
 土蔵の壁がはげ落ち、老朽化が進んでいます。




お堂の屋根に仲良く鎮座する二匹のサル。(犬山市)


 
歯をむいて威嚇しているようです。
「うっきー」という声が聞こえてきそう。 


こちらは胡坐をかいて頬杖を突き、比較的のんびりムードです。


/P>