かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

おうち時間の愉しみ(4)40年来の愛機とともに

2021-12-27 | 音楽・オーディオ

今日は朝から本格的な雪になりました。
しんしんと降る雪を見ながらストーブに当たり、お気に入りの音楽を聴く。ささやかな幸せを実感するひと時です。
拓郎の『雪』の一節~窓にもたれ思う冬の旅を~が頭をよぎり、「あ~冬の温泉行きたいよお~」と妄想にふけります。

ところで最近何気に音楽を聴いていると、以前聴いていた音より確実に良くなっていることに気づきました。
わたしのオーディオは40年以上前の年代物ですが、音の深み、柔らかさ、艶が確実に増してきて、ここに至って歴代ベストの音が出ているではありませんか!

そこで思い当たるのは、4月からの強制おうち時間でほとんど一日中音を流しっぱなしにしている今の環境です。
現在のオーディオは、大学以来の付き合いになりますが、就職してから転勤、結婚、子育てと忙しい日々が続き、じっくり音楽を聴く時間がほとんどありませんでした。
子どもたちに手がかからくなった15年ほど前から、音楽と向き合う時間が増え、休日にはアンプに灯を入れる時間が多くなりました。
それでもある程度音量を上げて聴くのはせいぜい休日の週2回、用事があるとそれもままなりません。

ところが4月から音楽環境が激変。
毎日12時間の稼働に加え、昼間もアンプ、スピーカーの本来の性能が発揮できる音量まで上げて聴くことができます。
そんな半年の慣らし運転で、40数年休眠していた愛機たちが、本来の持つパフォーマンスを発揮できるようになりました。
あらためて昭和のアナログオーディオの底力、奥深さを再認識しました。

年を経て輝きを増す愛機たちのおかげで、毎日充実したおうち時間を過ごしています。
最新の高級オーディオの音はわかりませんが、今では40年来の付き合いの愛機たちとともに過ごす時間は、私にとってかけがえのないものになりました。
この歳になってようやく、オーディオの本当の愉しみにたどり着いた思いです。

円熟の愛機サンスイ(AU-D707F)とヤマハ(NS-1000M)が今日も老骨に鞭打ってけなげに鳴っています。
最近ハマっているアールグレイを濃いめに出したミルクティーを飲みながら、ケニーバロンのピアノとサックスをゆったり聴く午後のひと時。
こんな小さな幸せですが、わたしの人生を最高に豊かにしてくれます。
今日という日と、最後までお付き合いいただいた皆様に感謝です!

George Robert, Kenny Barron Peace

Tracks: 1 Peace 00:00 2 I Didn't Know What Time It Was 02:37 3 Soft...

youtube#video

 

 


おうち時間の愉しみ(3)BSで映画三昧

2021-12-12 | ありふれた日常

私のおうち時間に欠かせないのがYouTubeの音楽ですが、BSの映画劇場もなくてはならない存在です。現役で仕事をしている時は、テレビをじっくり見る時間もなく、とくにBSの番組は録画してまでという感じで、ほとんど縁がありませんでした。
今回病気療養で退職して、以前のように外出できないこともあり、テレビを見る時間はたっぷりあります。
そこで今まで気にもとめなかったBSの番組をチェックしてみると、洋画邦画問わず、一昔前の名作から比較的新しい人気のシリーズまで、幅広いジャンルの映画がほとんど毎日どこかの局で放送されています。

ちなみに今週BSで放送された作品は、「バットマン」「トランスポーター・イグニション」「トータル・リコール」「ブラック・レイン」「宇宙戦争」「ライフ・イズ・ビューティフル」「鳥」「四十七人の刺客」「トラ・トラ・トラ」「ナイト&デイ」「007 スペクター」「男はつらいよ」など。
有料チャンネルのような新作は見られませんが、懐かしい名作からアクションまでなかなかのラインナップです。最近では新作公開前に「マトリックス」三部作一挙放送などタイムリーな企画もあり、BS映画劇場侮りがたしです。

YouTubeもBSもネット環境と加入料以外は基本無料なので、おうち時間がほぼゼロ円で過ごせるのは私のような年金生活者には本当に助かります。とりあえず一週間分録画して、毎日1~2本見ていますが、なかなか追い付かず、ハードディスクの空き容量が気になります。
お金をかけずに愉しむおうち時間、なかなか良いものですよ!



おうち時間の愉しみ(2)YouTubeで原点回帰

2021-12-05 | ありふれた日常

午前7時起床。妻が洗濯をしている間に朝食の用意(コーヒー、トースト、ゆで卵、ハムエッグなど)8時頃出勤する妻を送り出し、掃除などの家事、買い物、10時頃から散歩(5000歩目標)、11時頃から二階の自室でおうち時間開始です。自室は二階南西角部屋なので、小春日和の日は日差しが部屋の奥まで差し込み暖房いらず、この時期は一年で一番居心地が良い季節です。ただその分夏の暑さはすさまじいので、毎年梅雨明けとともに一階北側にある和室に移動、秋風が吹くころにまた自室に戻るという遊牧民のような生活を送っています。

まずはデスクトップのパソコンを立ち上げると、とりあえずYouTubeに接続、新着のアルバムなどをチェックします。新着といっても60~80年代の洋楽、邦楽なのですが、毎日必ず誰かが当時の楽曲やアルバムをアップしてくれるので、私のような音楽ファンは本当に助かります。もちろん楽曲、アルバム、アーティスト名でも検索できるので、あらゆるジャンルの膨大な曲の中から、居ながらにしてお気に入りの音楽を楽しめる夢のようなおうち時間が満喫できます。私はその時の気分でお気に入りリストに登録してあるアルバムを流しながら、ネットを見たり昔買った本のページをパラパラめくったりして、気ままな午後を過ごしています。

最近は70~80年代に聴いたフォークやニューミュージックを改めて聴きなおしています。この頃の曲は構成がシンプルで、どれも親しみやすく覚えやすいのですが、この歳になって改めて聴くと特に歌詞が心に響く楽曲が多いように思います。特に中学生時によく聴いたフォークは、クラスメートの部屋で下手なギターをかき鳴らしながら歌った当時の思い出がよみがえり、胸が熱くなります。たまたまYouTubeで、吉田拓郎、竹内まりや、坂崎幸之助がラジオ番組で共演した「どうしてこんなに悲しいんだろう」を聴いて、初期の拓郎の曲をあらためて聴きなおしたくなりました。「青春の詩」「人間なんて」「ともだち」「元気です」などを聴きながら、50年前の中学時代にタイムスリップして冬の一日が過ぎていきます。

OGPイメージ

どうしてこんなに悲しいんだろう

 

youtube#video

 

あらためて今聴くと拓郎の歌詞が心に沁みます。
竹内まりやのハーモニカも良い味です!


おうち時間の愉しみ(1)私の音楽環境

2021-12-01 | ありふれた日常

 

最近の私の一日は、午前中に家事、買い物、ウォーキング、午後からはほとんど二階の自室で気ままな時間を過ごしています。

おうち時間の充実に欠かせないのが音楽です。
パソコンに落とした手持ちのCDやLPの音源、YouTubeにアップされている70年代くらいまでのロック、ジャズ、ポップス、歌謡曲、フォーク、ニューミュージックなどなどお気に入りの楽曲を聴きながら、初冬の暖かい日差しの中で過ごす時間は、今の私にとっては至福のひと時です。

PCのデジタル音源を、40年前のアンプ、スピーカーにつないで楽しむ。デジタルとアナログの融合で、私のような古いオーディオを愛用している人間にも快適な音楽環境が構築できます。
今でもしっかりアルバムを聴きたいときは、まだ現役のレコードプレーヤーに針を落とします。最近またアナログレコードが見直されているようで、レコードを聴いて育った昭和世代にはうれしい限りです。
レコードならではの一枚ごとに裏返しかけなおす手間のかかるルーティンと、存在感抜群の大きな紙ジャケットはスマホ世代の若者には、かえって新鮮な体験だったのかもしれませんね。

しかし楽曲をBGMとしてランダムに流すのにはCDやレコードは使い勝手が悪く、膨大な曲数をデジタル音源として管理再生できるPCに勝るものはありません。
私にとっておうち時間の充実には、今やデジタル音源のPC再生は欠かせない存在なのです。

しかしYouTubeはすごいですね。
学生当時に手に入らなかったような希少なレコードも、検索すればたちどころにヒットし、楽曲もその場で聴ける。
昭和のアナログ時代に青春時代を送った私の世代にはまさに隔世の感があり、ちょっと便利すぎて怖いくらいです。
レコードを探して、友人と輸入盤屋をさまよった学生時代が、今となってはいとおしく感じます。

70年代ステレオ事情Part2~蘇るサンスイ - かどの煙草屋までの旅