かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

曼珠沙華(マンジュシャカ)の咲くころ~Part2

2014-09-23 | ありふれた日常

本日は彼岸のお中日、秋晴れの気持ちの良い天気で午前中に墓参りに行き、お昼からはのんびりです。
近所の川の堤を散歩すると、彼岸花(曼珠沙華)が満開でした。
川沿いの散歩道は春は桜、秋は曼珠沙華が楽しめます。
さあ、明日からもがんばるぞ~っと









■今日もやっぱりピアノトリオ
ヨーロッパへ行ってからのデューク・ジョーダンが好きです




河原町の洋風建築(岐阜県岐阜市)

2014-09-21 | 岐阜市周辺の近代建築

 古い町屋が軒を並べる河原町通で唯一現存する洋風建築を見つけました。3階建の建物のファサードは幾何学模様の装飾が施され、側面の壁は銅板貼りのようです。いわゆる戦前の看板建築と言われる建築形態で、ファサードの装飾が絵に描いた様に平面的なのが特徴です。日本古来の軒の低い家並みのなかでは、縦長の外観の洋風建築はひときわ目を引く存在で、河原町通のランドマークとしてぜひ残して欲しい建物です。







撮影:2014/09/07


岐阜街道~河原町散策(岐阜県岐阜市)

2014-09-20 | まち歩き

 長良橋南の湊町、玉井町、元浜町界隈は通称「河原町」と呼ばれ、16世紀斉藤道三が上流から舟で運ばれる物資の集散地として川湊を設け、江戸時代には倉庫や問屋など物流にかかわる商家が軒を連ねる湊町として栄えました。現在も河原町の街道筋には当時の建物が多数現存し、古い町屋や蔵を利用した飲食店や土産物店などが通りに軒を並べ、長良川観光の拠点としてにぎわいを見せています。


■鵜飼観覧船乗船場がある長良橋南の湊町
鵜飼の屋形船がずらりと係留され、夜の出番を待っています



■岐阜街道沿いには昔の面影を残す町屋や商家が軒を並べる





■赤レンガの門構えがシックな飲食店



■蔵造りの古い建物が町並みに溶け込んでいます



■古き良き時代の風情が残る玉井町界隈
 
撮影:2014/09/7




懐かしい昭和の味~「タマノイ スシノコ」

2014-09-16 | まちかどの20世紀遺産

連子格子の町屋が残る岐阜市西材木町で見つけた「タマノ井酢 すしのこ」の琺瑯看板。
小学生のころ、母が黄色いパッケージの「すしのこ」を使っていたのを思い出しました。
懐かしかったのでちょっと調べてみると、タマノ井酢は1963年に世界で初めてお酢の粉末化に成功し、「すしのこ」はそれを商品化したものだそうです。





撮影:岐阜市西材木町(2014/09/07)



■子どものころと同じパッケージで現在も発売していました。なつかしい~


曼珠沙華(マンジュシャカ)の咲くころ

2014-09-15 | ありふれた日常

 三連休の最終日、例によって自転車でポタリングに出かけました。いつもの散策コース木曽川堤のサイクリングロードの土手に彼岸花(曼珠沙華)が咲いていました。良く見かける赤色の花の近くに黄色と白の花を見つけたので思わずカメラに収めました。

 彼岸花はこの時期になると、あちこちの川の堤防や田畑の畦道で群生しているのをよく見かけますが、三色そろって咲いているのを見るのは初めてです。勝手に自生することは考えられないので、最初は誰かが植えたものが広がっていったのでしょうか?

 彼岸花は墓地などでもよく見かけ、花の赤色も鮮やかというよりはちょっと毒々しいので、私などはあまり良いイメージを持っていませんでした。ところが大学生のとき、山口百恵の『曼珠沙華/マンジュシャカ』という曲を聴き、曼珠沙華を「マンジュシャカ」と読ませるのを初めて知りました。百恵ちゃんがしっとりと謳いあげる『曼珠沙華』を聴いて、それ以来彼岸花のイメージがちょっと良くなったようです。


■色のバリエーションが増えると、いつもの彼岸花を見る目が「おっ!」という感じに変わります 









■初秋の一日は静かに暮れていきます


 


326 TRE DUE SEI(岐阜県岐阜市)

2014-09-14 | 岐阜市周辺の近代建築

 先の大戦で岐阜市街地は大規模な空襲を受け、特に岐阜駅周辺の中心部は戦前の古い建物はほとんど残っていません。今回散策した岐阜公園の西側一帯、長良川の左岸沿いは戦災を免れた建物もあるようで、戦前からの古い町屋や蔵がまだ残っています。特に長良橋~金華橋に至る金華橋通り南側と長良橋通り界隈には、洋風建築こそ少ないものの、岐阜の城下町の風情を感じさせる町並みが残っていて散策にはもってこいです。

 そんな昔ながらの町並みが残る西材木町で、ちょっとお洒落な外観の洋風建築を見つけました。白いタイル貼りのファサードを水平に走る庇と丸窓がポイントで、直線と円を基調にした幾何学的デザインは昭和戦前期のモダンデザインの流れを感じさせます。建築年など詳細は不明ですが、和風の町屋が中心の町並みでひときわ目を引く洋風建築で、現在は「326 TRE DUE SEI」というベーカーリーとして、現役で使われているようです。







◆326 TRE DUE SEI/岐阜県岐阜市西材木町41-2
 竣工:不明(昭和戦前期?)
 撮影:2014/09/07


大工町の洋館(岐阜県岐阜市)

2014-09-10 | 岐阜市周辺の近代建築

 今回は久しぶりに自転車で岐阜市街を散策したのですが、岐阜小学校正門前で木造下見板張りの古い洋館を発見しました。外壁は白く塗られ保存状態も良好で大切に使われている様子がうかがえます。洋館の東側玄関部分は純和風で、西側にも和風の家屋が付属しています。近代建築の調査書やガイドブックには未掲載のため建物詳細は不明ですが、建築年は大正期頃でしょうか?当初洋館部分は事務所など業務用に、和館部分が住居用に使われた可能性が高いようです。


◆大工町の洋館/岐阜県岐阜市大工町
 竣工:不明(大正~昭和戦前期頃?)
 構造:木造2階建
 撮影:2014/9/7


■軒蛇腹の下にはブラケット、1~2階の間には同蛇腹、下見板張りに縦長の上げ下げ窓と洋風建築のツボを押さえた造り







■ブラケットの形状が独特です


合名会社 安田商店(岐阜県各務原市)

2014-09-07 | 岐阜市周辺の近代建築

 久しぶりに天気が良かったので、岐阜方面へ自転車でツーリングに出かけました。途中各務原市でなかなか雰囲気のある建物を発見。実はこの建物、わたしの母校の中学の校門のすぐ前にあるのですが、中学生の時は古い建物に全然興味が無かったので、つい最近まで全く存在に気づきませんでした。

 織物関係の事務所と思われますが、和風の外観ながら細かく分割された窓枠が時代を感じさせます。建築年は不明ですが、大正~昭和初期といったところでしょうか。すぐ脇にある建物も、外壁は新しくなっていますが玄関廻りの造りが洋風で良い味出してます。


◆合名会社 安田商店/岐阜県各務原市那加東亜町
 竣工:大正~昭和初?
 構造:木造
 撮影:2014/9/7


■窓枠が上から4・3・4になっているのはかなり珍しい



■玄関ポーチが洋風なのが見どころ