かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

処女航海/ハービー・ハンコック(1965年)

2017-07-30 | 音楽・オーディオ

このアルバムもジャズを聴きはじめたころ、よく聴きました。
いわゆる「新主流派」の代表作として、必ずとりあげられる一枚です。
50年代のハード・バップとは明らかに空気感が違います。
ジャズ評論家の中山康樹氏は、この空気感を「新しい叙情」と表現して、それ以前のジャズとは大きく一線を画すと『ジャズの名盤入門』のなかで書いています。
「ハード・バップ」が地下室のライブハウスなら、「新主流派」は青空の下の野外フェスが良く似合います。

50年代後半に円熟期をむかえたハード・バップは、60年代の若い世代のミュージシャンたち(ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、トニー・ウィリアムスなど)により、新しい感覚と理論で発展・進化し、その後70年代のフュージョンへとつながります。


■処女航海(Maiden Voyage)/1965 
ほとんどのメンバーがマイルスグループの若手たちで、楽曲はすべてハービー・ハンコックのオリジナル



~今日の散歩道~
■日本ラインロマンチック街道
木曽川沿いの岐阜県坂祝町~美濃加茂市にサイクリングロードが整備されています。
日本ラインの景観を眺めながらの快適なツーリングは、本当に気持ちがいいです。