かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

白壁の洋館(東区白壁)

2010-02-28 | 名古屋の近代建築

■白壁の洋館(S邸)/名古屋市東区白壁3
 竣工:明治38年(1905)
 設計:桜井善吉
 施工:小川初太郎
 構造:木造2階
 撮影:2009/11/3


旧豊田佐助邸のある一本北の通りに明治期の洋館が現存しています。
明治38年に住宅オーナーが自ら設計した洋館で、下見板と漆喰塗りの外観は明治期の洋館らしさがうかがえます。
近年外観は当初のイメージを残したまま改装され、現在も現役の住宅として大切に使われています。


■玄関屋根の垂れ飾りや縦長の窓が洋館らしさを演出。


■門柱の上にかかる照明付きの金属製アーチが時代を感じさせます。


木曽川自転車散歩

2010-02-21 | まち歩き
本日は久しぶりに気持ち良く晴れたので、犬山から自転車で木曽川の堤防を走り、木曽三川公園のアクアトトぎふの近くまで足を伸ばしました。
堤防のサイクリングロードからは雪をかぶった伊吹山が良く見えて、快適なサイクリングが楽しめました。
これから春になると自転車でのツーリングには絶好の季節で、冬の間の運動不足が解消できそうです。



■愛知県江南市附近の木曽川。遠くに伊吹山が望めます。



■伊吹山はまだ真っ白ですが春はそこまで来ています。



■アクアトトぎふの観覧車と伊吹山


旧大洋商工事務所(東区主税町)

2010-02-20 | 名古屋の近代建築

■旧大洋商工事務所/名古屋市東区主税町
 竣工:明治期
 構造:木造2階
 撮影:2009/11/3

春田文化集合住宅と旧春田鉄次郎邸に挟まれて古い洋風の事務所が建っています。
名古屋市内では珍しい現存する明治期の洋風事務所建築で、1階が漆喰塗り、2階がタイル貼りの折衷様式の建物です。


■向かって左手が春田文化集合住宅の建物



■玄関アーチの柱が途中で切れているのが特徴


春田文化集合住宅(東区主税町)

2010-02-16 | 名古屋の近代建築
■春田文化集合住宅
 竣工:昭和3年(1928)1期/昭和7年(1932)2期
 設計:武田五一
 施工:志水組(1期)・大林組(2期)
 構造:木造2階
 撮影:2009/11/3

旧春田鉄次郎邸の隣の敷地に武田五一が設計した唯一の集合住宅が現存しています。
中央の広場を中心にU字型に進入路を設け、1周して通り抜けられるよう工夫されています。    
各戸には玄関ポーチ、洋間、書斎が等が設けられ、当時としては最先端のまさに洋風文化住宅のさきがけと言える存在です。
それぞれの住宅のデザインも個性的で、現代風に言えば高級分譲住宅と言ったところでしょうか。
1998年の「文化のみちフェスティバル」開催時には敷地内の見学が可能でしたが、現在は立ち入り禁止の柵が設けられています。


■現在は通りに面した入り口附近の2軒しか確認できません





■1998年見学時に撮影した住宅
 建物はかなり痛んでいる様子で、空家の住宅もあるようでした。
 





■上水のロゴが面白い敷地内のマンホール

旧春田鉄次郎邸(東区主税町)

2010-02-14 | 名古屋の近代建築

■旧春田鉄次郎邸洋館/名古屋市東区主税町3-6
 竣工:大正13年(1924)頃
 設計:武田五一
 構造:木造2階
 撮影:2009/11/3

主税町界隈は「文化のみち」の中心エリアで、旧豊田佐助邸のある道筋には今も戦前の洋風住宅が点在しています。
旧豊田佐助邸の隣にある旧春田鉄次郎邸洋館は、現在1階はレストランとして営業中ですが、2階は曜日を決めて一般に公開されています。
設計は愛知・岐阜にも多くの作品がある関西の巨匠武田五一で、隣には同じ武田設計の春田文化集合住宅も現存しています。



■洋館玄関部分~奥に和館が現存



■階段の照明



主税町カトリック教会礼拝堂・司祭館(東区主税町)

2010-02-13 | 名古屋の近代建築

■主税町カトリック教会礼拝堂/名古屋市東区主税町3
 竣工:明治37年頃(1904)
 構造:木造1階


現存する市内最古の教会で、礼拝堂は白漆喰塗、瓦屋根で明治期のカソリック教会の特徴を残しています。
隣の鐘楼は平成2年創建時の姿に復元されたもので、明治23年当時マルセーユで製造された鐘の音が現在も鳴り響いています。
(カトリック主税町教会案内パンフレットより)




礼拝堂内部はゴシック様式の教会のような重厚さはありませんが、簡素で明るい雰囲気。
町の教会として長年人々に親しまれてきた様子がうかがえます。
明治期のカソリック教会堂によく見られる当初は畳敷きでしたが、現在は椅子が置かれています。


 
礼拝堂内部の色ガラス



■主税町カトリック教会司祭館(現信徒会館)
 竣工:1890(M23)頃
 構造:木造2階

昭和40年頃、国道の拡張に伴い建物西側が削られ同時に鐘楼も撤去されました。
下見板貼りのコロニアルスタイルの建築で、米国産チーク材が使われています。




■主税町カトリック教会司教館(現司祭館)
 竣工:昭和5年(1930)
 構造:木造2階

司祭館の東隣に昭和5年増築され、現在は司祭館として使われています。






旧豊田佐助邸(東区主税町)

2010-02-12 | 名古屋の近代建築

■旧豊田佐助邸/名古屋市東区主税町3丁目8
 竣工:大正12年
 設計:伊藤代吉
 施工:大塚源春
 構造:木造2階
 撮影2009/11/3

発明王豊田佐吉の実弟佐助の邸宅で、洋館の隣に住宅用の和館が併設されています。
現在は名古屋市が借り受け「文化のみち」の歴史的建造物のひとつとして一般に公開されています。





■洋館と和館が並ぶ





■瀟洒な白いタイル貼り洋館




■住居として使われた和館




■洋館玄関





■1階洋室の換気口
鶴亀にとよ田のロゴがデザインされている




  
■1階洋室の照明~左の照明は蓮のつぼみの形


 



 




 


カツラギ医院(東区筒井町)

2010-02-11 | 名古屋の近代建築
■カツラギ(葛城)医院/名古屋市東区筒井町4
 竣工:昭和5~6年(1930~31)
 構造:木造2階
 撮影:2009/11/3

地下鉄車道駅から筒井3丁目の交差点をさらに北に進むと、筒井町商店街の東の端に出ます。
昔ながらの商店街を西に向かうと筒井小学校、建中寺がありますが、その手前に昭和の初に建てられたモダンな医院が残っています。
市内では現存最古のRC造医院建築で、スクラッチタイルや円形の窓が当時流行のモダンな雰囲気を今に伝えています。






■多様な窓のデザインが面白い。
 垂直線と水平線を強調したデザインは当時流行の表現主義やライト風のデザイン。



筒井の洋館(東区筒井町)

2010-02-07 | 名古屋の近代建築
■筒井の洋館(S邸)/名古屋市東区筒井3
 竣工:大正13年(1924)
 構造:RC造2階
 撮影:2009/11/3

地下鉄桜通線車道駅の北、筒井3の交差点の角に古い洋館造りの建物が建っています。
一見するとかなり地味な外観ですが、RC造の住宅としてはかなり初期のもので、市内に現存する数少ない物件です。
コンクリートの外壁と和風の屋根が独特の景観をつくりだしています。