かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

庭の紫陽花

2013-06-30 | ありふれた日常

たった二輪ですが、うちの庭のアジサイが花をつけました。

このアジサイは、17年ほど前に我が家を建てた時に一緒に植えたのですが、植えっぱなしで肥料などは一切与えず、何の手入れもしないで今日まで来ております。
そんなわけで現在は庭の隅で忘れ去られ、もはや野草状態になっておりますが、たった二輪でもがんばって咲いている姿は、なかなかにけなげなものです。

そんな姿を見て、「今年は初めて肥料などをやってみようかなあ~、でもきっとやらないだろうなあ~」などと取り留めもないことを思いながら、静かに梅雨の午後は過ぎてゆくのでした。


■小さなつぼみがもう一つできているので、三輪目が期待できそうです




やっぱり紫陽花には雨がにあいます・・・・


旧八百津発電所施設・放水口発電所(岐阜県加茂郡)

2013-06-28 | 中濃の近代建築

発電所本館の北西、木曽川に面して本館をそのまま小さくしたような建物があります。
大正6年(1917)に電力需要増加のため増設された放水口発電所で、本館発電所の放水口から出る落差7mの水を再利用して発電しました。


■小さな発電所ですが、本館に合わせたアーチ窓の大きさを変えているあたり、なかなかの芸の細かさです









撮影:2013/05/03


旧八百津発電所資料館/旧名古屋電灯木曾川発電所本館(岐阜県加茂郡)

2013-06-26 | 中濃の近代建築

5月の連休に笠置発電所の下流、岐阜県加茂郡八百津町にある旧名古屋電灯木曾川発電所を訪れました。
名古屋方面からは国道41号を北上、美濃加茂市内で木曽川沿いの県道を上流に向かって走ると八百津の町に出ます。

旧木曾川発電所は名古屋電灯によって木曽川水系最初の本格的発電所として建設されましたが、新たに丸山発電所が完成したため、昭和49年(1974)閉鎖されました。
平成10年(1998)には本館と放水口発電所が国の重要文化財の指定を受け、現在は旧八百津発電所資料館として開館されています。

本館建物は発電設備のある発電棟と送電設備のあった送電棟に分かれています。
いずれも煉瓦造で、外観は煉瓦壁を支えるバットレス(控壁)と連続する大きなアーチ窓が特徴的で、全体ではゴシック風デザインになっています。


■本館全景~手前の小さな建物は放水口発電所


■発電所本館外観
    

      



■送電棟1階母線室~入口受付と2階への階段


■情報コーナー町民ギャラリー

 

■送電棟2階配電室~電気と川とくらしなどのパネル展示


  



■発電棟~まるで巨大カタツムリのような発電装置の機械群は壮観です。天井には建設当時のアメリカ製クレーンも残る。


    

     



新緑に包まれた古い発電所は、連休だというのに訪れる人もなく、時がゆっくりと流れていました



◆旧八百津発電所資料館(旧名古屋電灯木曾川発電所本館)/岐阜県加茂郡八百津町八百津1770-1
 竣工:明治44年(1911)
 施工:早川組
 構造:煉瓦造
 撮影:2013/05/03
 ※国指定重要文化財








東濃のまち歩き~番外編

2013-06-24 | まち歩き

東濃シリーズの番外編です。
どこの町でも見かける風景ですが、いつまでも街の片隅に残って欲しいものたちです。


■昔ながらの酒屋の網看板(多治見市)



■右から書かれた戦前物件もめっきり少なくなってしまいました(多治見市)



■軒下の小さな昭和の記憶(多治見市)
 


■靴屋が先か煙草屋が先か?悩みどころです(土岐市)



■昭和な煙草屋さんの正統派タイル貼りショーウインドウ(土岐市)



■ベランダの柵になぜか「大」の字が(土岐市)

撮影:2013/04/28・29


関西電力笠置発電所(岐阜県恵那市)

2013-06-22 | 東濃の近代建築

4月末の連休を利用して訪れた東濃(多治見・土岐・瑞浪)の建築探訪シリーズもいよいよ最終回です。
瑞浪市釜戸町の小松屋を後にして国道19号線を北上、武並駅の手前で左折して国道418号線に入り関西電力笠置発電所を目指します。
木曽川を渡り右岸沿いを下流に向かいますが、途中から道幅が細くなり「この先行止まり」の看板が立っています。
国道418号線は笠置ダム~八百津間が、災害や丸山ダムによる水没地域にあたるため、年間を通して通行止めなのは知っていましたが、途中からかなり狭くなった道路を走っているとちょっと心配になってきて、左手にお目当ての笠置ダムが見えてきたときは、正直ホッとしました。


■木曽川右岸を走る国道418号線ですが、国道とは名ばかりで、行止まりの看板がある所からは極端に道幅が狭くなり、かなり心細い状況です



■笠置ダムのすぐ下流で国道418号線は通行止めになり、八百津方面へは抜けられません



■笠置ダムの案内図~すぐ上流には大井発電所、下流には旧八百津発電所(現在は資料館)があります



◆関西電力笠置発電所/岐阜県恵那市飯地町岩泉
 竣工:昭和11年(1936)
 設計:佐藤四郎
 施工:佐藤組
 構造:RC造
 撮影:2013/04/28


■笠置ダムのすぐ下流にある発電所(上流側より撮影)



■ダムに設置された照明台~橋の親柱のような幾何学装飾が見られます



■同じ佐藤四郎設計の下流の今渡発電所と同様、細かいピラスター(付け柱)を配して窓間隔を詰め、垂直性を強調した外観はゴシック建築の趣があります



■国道418号線より発電所北側正面を望む





■間隔の狭いピラスターの間に縦長の窓が配置されています



■北側の山の斜面にある発電所施設



■笠置ダム/C重力式ダム(テンターゲート)~下流側より撮影



(株)小松屋(岐阜県瑞浪市)

2013-06-20 | 東濃の近代建築

現在名古屋と東濃地方を結ぶ幹線道路は国道19号線ですが、近代までは中山道の槙ヶ根追分から名古屋の伝馬町まで、土岐川(庄内川)沿いを通る下街道が発達しました。
交通の要所として栄えたJR中央線釜戸駅前を通る下街道(現在の県道421号線)沿いに、往時がしのばれる立派な近代建築が残っています。
山間の小さな町ではひときわ目を引く鉄筋コンクリート3階建の建物は、昭和7年に建てられた小松屋という雑貨店で、地方の都市としては比較的早い時期のRC造建築です。

設計は名古屋に建築事務所を開き、東海地方を中心に活躍していた城戸武男で、金城学院高校栄光館(登録文化財)や中北薬品京町支店旧名古屋証券取引所(取り壊し)など多数の近代建築を手がけています。
外観は装飾の全くないコンクリートの白い箱で、当時としては最新のインターナショナルスタイルと呼ばれるデザインです。
同じモダンデザインでも幾何学装飾などが残る表現主義に比べ、近代建築としては特に見所が無く面白みには欠けますが、ファサードの窓割りなどに戦後の建築には無い独特の表情があり、なかなか味わい深い建物です。







◆(株)小松屋/岐阜県瑞浪市釜戸町3205
 竣工:昭和7年(1932)
 設計:城戸武男
 施工:志水組
 構造:RC造3階建
 撮影:2013/04/28 


多治見橋/土岐川(岐阜県多治見市)

2013-06-18 | 近代橋めぐり


多治見橋は国道19号線の弁天町交差点から南へ延びる県道15号線の土岐川に架かる橋で、すぐ下流の昭和橋とともに戦前から多治見の中心街の交通を担ってきました。
現在の橋は昭和12年竣工、明治13年の本格的な木橋建設以来5代目になり、昭和橋が改修されたたため戦前の面影を残す唯一の存在になっています。


◆多治見橋(たじみ)~土岐川/岐阜県多治見市本町4~本町5、新町1
 竣工:昭和12年(1937)
 構造:RC造
 撮影:2013/04/29


■多治見橋南詰より撮影





多治見の建築散歩(6)~昔ながらの商店街編

2013-06-16 | まち歩き


現在多治見の商業の中心は多治見駅の北側を通る幹線道路(国道19号)沿いの地域で、車で来店しやすい大駐車場完備の大型店やチェーン店が軒を連ねています。
戦前に発展した土岐川の南に拡がる多治見の旧市街には、昔ながらの昭和な商店街が残っていますが、廃業閉店している店舗がほとんどで、通りはゴーストタウンさながらの状態です。

■昭和橋の南から東へ延びる広小路商店街



■ほとんどの店が廃業しそのまま放置され、さびれ具合もはんぱない状態で、商店街ごと現代から取り残され時間が止まっているようです



■かつては「抜けられます」のフレーズがぴったりだった飲み屋街入口
毎夜酔客でにぎわった日々は遠い昔、銀座センターは廃墟探検ツアーの入り口と化しています



■新町銀座商店街
多治見橋南の交差点から北へ延びる通りで、広小路商店街までのほんの200メートルほどの小さな商店街です



■アーケードがある本格的な商店街ですが、さびれ具合は広小路商店街と良い勝負です
無人の通りにかけられた「楽しいショッピングはぎんざ」の看板に寂寥感がつのります



■日本各地に銀座と名のつく商店街は数知れず、ここの銀座もご多分に漏れず昭和レトロ感満載です!



■昭和40年代の子供の頃を思い出す昭和の商店が元気に営業しています



■このまま映画のロケに使えそうな昭和30~40年代の商店





撮影:2013/04/29


多治見の建築散歩(5)~続・昭和な街角編

2013-06-14 | まち歩き


■昔はどこの町でも見かけた質屋さん、すっかり昭和の風景になってしまいました(御幸町)



■古い町並みにはやっぱり蔵が似合います(御幸町)



■白壁の蔵のある街角(窯町)



■多治見の観光ポイント、本町オリベストリート~かつては美濃焼の陶磁器問屋が軒を並べ商業の中心として栄えました



■当時の面影を残す古い商家や蔵が改装され、美濃焼のギャラリーやショップとしてオープンしています(本町)



■板塀で囲まれた大きなお屋敷。和館+洋館の構成は大正~昭和初期のお屋敷の特徴(本町)



■戦前築らしい建物ですが、きれいに改装され治療院になっています(昭和町)

撮影:2013/04/29


多治見の建築散歩(4)~昭和な街角編

2013-06-12 | まち歩き

多治見駅の南側、特に土岐川の南に拡がる昔からの町並みには、今も昭和の面影を色濃く残す商店や住宅が点在しています。


■昭和橋の南、昭和町界隈の町並み







■戦前の洋風建築を改装した美容室(錦町)



■看板建築風のファサードがそのまま残っています



■美容室の北隣にあった多治見シネマ~数年前に取り壊され現在は駐車場になっています(撮影:1999/11)



■旧山田歯科医院の前にある古い商店(錦町)



■御幸町界隈~広小路通りから森羅神社に抜ける細い路地には懐かしい街角の風景がありました



■床屋さん、写真館、ビリヤード場、まるで絵に描いた様な昭和な町並み



■ビリヤードではなく玉突の看板がぴったりです



■玉を突く音はもう二度と聞こえてきません



■昭和40年代頃まではどこの町でも見かけた洋裁学校、最近はめっきり見かけなくなりました(宮前町)



■写真館のある街角の風景はなぜか懐かしい(大日町)



■建物も良いですが門柱と門扉の装飾が見どころ(大日町)



■大垣共立銀行多治見支店~戦後昭和期の建築と思われますがデザインが秀逸(新町)



■一見普通のコンクリートの倉庫ですが、扉のデザインから戦前物件と思われます(新町)



■戦前の防火用水

撮影:2013/04/28



多治見の建築散歩(3)~銭湯遺構編

2013-06-10 | まちかどの20世紀遺産

多治見市の中心街を散策していると、御幸町の森羅神社の北側の細い路地で偶然銭湯の看板を見つけました。
木製の古風な看板にはマークの下に多治見温泉と書かれていますが、残念ながら営業している様子はありません。
建物の写真を撮っていると、偶然多治見温泉の御主人とお話をする機会に恵まれました。
御主人のお話では、多治見の町には最盛期には20軒以上の銭湯があったということですが、最後まで営業していた多治見温泉が廃業し、現在営業している銭湯は1軒もなくなってしまったそうです。

今回の多治見の町歩きでは、多治見温泉を含め3軒の廃業した銭湯の建物を見つけましたが、大半の銭湯は廃業後すでに取り壊されてしまったようです。


■創業大正8年の旧多治見温泉。建物は純和風2階建の落ち着いたたたずまい



■建物北側~浴場の壁は一部煉瓦造になっています



■看板が寂しそうです



■昭和橋の南から東へ延びる広小路商店街に残る旧衛生湯(創業明治期)
現在残っている建物は昭和20年代の築ですが、正面には左右対称の小さな破風が二つ並び、洋風の縦長の窓がモダンな雰囲気





■少し奥まった玄関の中央には定番の豆タイルが貼られ、「御婦人」「御殿方」と書かれた小窓が良い味です



■多治見駅の南東、本町に残る旧布袋湯
創業は不明ですが玄関のタイルや小窓のたたずまいがモダンで、戦前の築と思われます





■玄関中央にお約束の豆タイル、その上の菱形をあしらった窓枠はもう何も言うことはありません!


■腰の装飾タイルも凝っています

撮影:2013/04/29 〈参考:ぎふ銭湯ものがたり/岐阜新聞社〉 


多治見の建築散歩(2)~続・タイル編

2013-06-08 | 東濃の近代建築

外壁の一部分だけタイル貼りにしている古い商店や住宅も多く見られます。
当時の流行もあるのでしょうが、タイルの種類や使い方のバリエーションが豊富なので、現代の建築には無い面白さがあって見ていて飽きません。
多治見の町も戦前の古い建物はどんどん壊され、新しいマンションや住宅、駐車場に変わっています。
昭和の建物が残る昔ながらの町並みが消え去るのも、そう遠い未来ではないのかもしれません。


■玄関廻りだけスクラッチタイル貼りの理容店(御幸町)



■コーナーと出入り口、窓廻りはスクラッチタイルを使用(御幸町)



■連子格子の古い商家ですが腰のタイルが良い味です(新町)



■昭和30~40年代頃の築でしょうか?建物の角をタイル貼りにしたのが効いています(新町)



■外壁は全面コンクリートでもよさそうですが、あえて腰に豆タイルを廻しています(錦町)



■画像では分かりにくいですが、赤と青の豆タイルを貼っています(広小路)



■壁のパステルトーンとショーウインドウの緑と白の市松模様が何とも良い感じです(新町)

撮影:2013/04/29



多治見の建築散歩(1)~タイル編

2013-06-06 | 東濃の近代建築

多治見市内でガイドブックや近代建築総覧に掲載されている物件で現存確認できたのは、多治見輸出陶磁器完成組合、旧昭和橋郵便局、旧山田歯科医院、カトリック多治見教会(以前にアップ)と多くはありません。
しかし土岐川の南側に拡がる古い町並みを中心に、建築ガイドには載っていない古い洋風の商店や住宅が結構残っていて、昭和な街角を散策しながらの建築ウォッチングが楽しめます。

特に焼き物の産地多治見ならではのタイル貼りの建物が多く見られ、なかでもファサードが全面タイル貼りの小路町の2軒の商店は、かなり本格的な看板建築風で一見の価値ありです。


■下廣商店~正面から見るとタイル貼りの3階建てビル、横にまわるとタイル貼りなのはファサードだけの看板建築なのが良く分かります。
屋号も右から書かれていて、昭和初期のレトロな雰囲気がたまりません。
 


■みの周~通りを挟んで下廣商店の向かいにある洋品店。ファサードはス本格的なクラッチタイル貼りの昭和モダンな外観



■2階のアーチ窓周りはタイルの色目を変え、窓ガラスにはブルーの色ガラスがはめ込まれています

撮影:2013/04/29



旧山田歯科医院(岐阜県多治見市)

2013-06-04 | 東濃の近代建築

旧昭和橋郵便局からさらに南へ向かうと県道15号線の錦町2の交差点に出ます。
交差点を左折して東へ向かうと、東海地方では有名な喫茶店チェーンのコメダ珈琲店の向かいに、コンクリートの塀に囲まれた歴史を感じさせる洋風の邸宅が建っています。

昭和初めに歯科医院として建てられたもので、県道側から見ると大きな寄棟の住宅の南側に、急勾配の切妻屋根を持つ洋風の建物が取り付いています。
建物はよく手入れされ、外観もかなり改修されているので、ちょっと見はそんなに古い建物には見えません。
しかし細部をじっくりと観察すると、2階の庇部分のブラケット(持送り)や小神殿風の東側玄関などに、戦前の洋風建築ならではの特徴を見つけることができます。

いかにも西洋館という建物ではありませんが、伝統的な日本建築に部分的に古典様式のモチーフを取り入れた和洋折衷の建物は、昭和初めの医院建築の特徴をよく表しています。


■県道15号に面した建物南側~二層に塗り分けたコンクリート塀にも昭和な匂いが感じられます



■建物東側~2階の庇の下にはブラケット、玄関にはギリシャ風のペディメントとオーダーを配し洋風建築のツボを押さえた造り





■玄関はルネサンス建築などによく見られる小神殿風
小神殿とはエンタブラチュア(梁)とその上のペディメント(三角形の部分)を支える二本のオーダー(この場合はトスカナ式?)から構成され、モダニズム前の洋風建築ではこのモチーフが装飾の定番の一つとして用いられました



■門柱には旧字体で書かれた医院名がそのまま残る



◆旧山田歯科医院/岐阜県多治見市錦町2
 竣工:昭和初年(1926) 
 構造:木造2階建
 撮影:2013/04/29 


旧昭和橋郵便局(岐阜県多治見市)

2013-06-02 | 東濃の近代建築

JR多治見駅方面から南へ向かい、土岐川にかかる昭和橋を渡ると、右手の堤防道路沿いに前回紹介した多治見輸出陶磁器完協同組合の建物があります。
そのまま道なりに進むとすぐに、建物側面にブルーシートが張られた少々痛々しい姿の建物が見えてきます。

昭和初期に建てられた旧昭和橋郵便局の建物で、中央に玄関を配置した左右対称の造りは、いかにも小さな町の郵便局といった風情が漂いますが、そこは陶磁器で栄えた多治見らしく、タイル貼りのファサードは年数を経てもかなり良い状態で保たれています。
これが下見板張りなんかだと、長年の風雨にさらされて古色蒼然、かなりくたびれた状態になるんですけど、さすがに本格的なタイル貼りの壁面は痛みが少なく、とても昭和初期の建物には見えません。
ドアや窓枠はサッシに変更されていますが、建物の外観は当時のままで、昭和初期の郵便局としてはかなりモダンだったと思われる当時の姿をとどめています。

隣の建物が取り壊され、現在は空き家になっている旧郵便局の建物、残してほしいのですがかなり行く末が案じられる状態です。


■腰回りだけは方形のタイルに変えて外観に変化を持たせています



■玄関の庇部分には一部スクラッチタイルと緑色のモザイクタイルを使用
 




■庇の裏側の見えない部分にも光沢のあるモザイクタイルを貼る芸の細かさです



◆旧昭和橋郵便局/岐阜県多治見市昭和町40
 竣工:昭和9年頃(1934)
 構造:木造2階建
 撮影:2013/04/29