かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

アンダーカレント/ビル・エヴァンス&ジム・ホール(1962年)

2017-05-28 | 音楽・オーディオ

僕が大学時代に初めて買ったジャズのレコードです。
ピアノ好きのS君の部屋でよく聴かせてもらったビル・エヴァンスと、ギタリストのジム・ホールのデュオ作品。
ビル・エヴァンスと言えばピアノトリオが有名ですが、ジム・ホールのギターとの相性は抜群、特にリリシズム溢れる「ドリーム・ジプシー」が素晴らしい。
同世代の二人はこのアルバムの録音当時30歳前半で、脂の乗ったジャズのマイスター同士の丁々発止のインタープレイ(即興演奏)が堪能できます。
演奏はもちろん、モノクロのジャケットのセンスの良さもふくめ、僕にジャズの奥深さを教えてくれた思い出の一枚。


■アンダーカレント(Undercurrent)/1962年
アートとしも一級品のアルバムジャケットは、CDよりもLPレコードの大きさがぴったり



~今日の散歩道~新緑の犬山城と木曽川


ザ・ケルン・コンサート/キース・ジャレット(1975年)

2017-05-14 | 音楽・オーディオ

このアルバムも、大学時代の同じ学生アパートの住人S君の部屋で、よく流れていました。
最初に聴いた印象は、当時僕のイメージしていたジャズとは全然違い、どのジャンルにも当てはまらないとにかく美しい音楽でした。
S君からこのアルバムが全て即興演奏(インプロビゼーション)ということを聞いて、こんな音楽もあるんだと驚きました。
LPレコード2枚組をカセットに録音させてもらい、毎日寝る前にラジカセで聴きました。
キースのピアノは、森の中の湖の鏡のような水面に浮かぶ小舟に揺られているようで、いつもPartⅠが終わる頃には心地良い夢路についているのでした。


■ザ・ケルン・コンサートThe Köln Concert)/1975年



■満開のヒトツバタゴ~まるで雪が積もっているようです(小野洞砂防公園/犬山市富岡)
ヒトツバタゴ:5~6月、小さな白い花をたくさんつける。日本では木曽川流域と対馬にだけ自生する。



リターン・トゥ・フォーエヴァー/チック・コリア(1972年)

2017-05-07 | 音楽・オーディオ

最近散歩とジャズにハマっています。
四季折々の風景を楽しみながらの週末散歩は、心身ともにリフレッシュさせてくれます。
散歩のおとものBGMはジャズが最適で、昔のCDを愛用のウォークマンにおとして出かけます。
ジャズを本格的に聴くようになったのは大学に入ってからで、高校まではロック少年でした。
きっかけは同じ学生アパートの住人S君との出会い。
彼の部屋で最初に聴いたのがチック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエヴァー」でした。
いわゆるフュージョン系(当時はクロス・オーバーとも言った)の「リターン・トゥ・フォーエヴァー」は、ロックばかり聴いていた私にも親しみやすく、本格的なモダン・ジャズへの扉を開くきっかけになってくれた1枚です。
 

■リターン・トゥ・フォーエヴァー(Return to Forever)/1972年
電化マイルスグループでエレクトリック・ピアノの腕を磨いたチック・コリアが、ベーシストのスタンリー・クラークを誘って結成。
その後はメンバーを変えながらよりロック色の強いバンドになっていきます。
カモメが水面を飛翔するジャケットは印象的で、そのままチックの音楽を表現しているようでした。



■里山のレンゲ畑(犬山市今井にて)