かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

寂光院の紅葉~2010

2010-11-21 | ありふれた日常

秋晴れの一日、午前中でヤボヨウを済ませ、昼から犬山市内の寂光院に紅葉狩りにでかけました。
少し運動したかったので、車を近くの公園に止めぶらぶら歩きました。
天候のせいか見ごろはもう少しと言うところでしたが、今年もたくさんの人が訪れていました。



寂光院の入り口~ここから坂道と長い階段を登り、継鹿尾山の寂光院へ向かいます




寂光院の紅葉
今年はもうひとつ鮮やかさが足らない感じです
見ごろは今度の土日あたりか










寂光院から尾根づたいに歩き継鹿尾山の山頂へ
山頂といっても273mですが展望台からは木曽川が一望できます


 


 


 


今年見つけた琺瑯看板

2010-11-14 | まちかどの20世紀遺産

今年も近代建築や街角の面白物件を求めて町をさまよいました。
なかでも琺瑯看板は気になる存在ですが、最近はどこの町でもめっきり少なくなってしまいました。
過去に確認した看板で撤去されたものは数知れず、ましてや新しい看板に出会うことはなかなか大変です。
街角で新種を偶然見つけたら、思わず「ラッキー」とひとり微笑んでしまいます。
そんな状況でキンチョーの群生地発見は今年一番の収穫でしたが、その他の今年新たに見つけた琺瑯看板をご紹介します。

 



昭和30年代は照明と言えば電球でした
今では蛍光灯はもう古い、LED電球の時代です
三畳一間の裸電球がまぶしい下宿屋は夢のまた夢です
撮影地/旧木曽街道(犬山市)





名古屋の真ん中で見つけた珍しい都会の琺瑯看板
「バンドーVベルト」を調べてみると動力伝動用のゴムベルトでした
ちなみに製造しているバンドー化学(株)は1906年創業の老舗です
撮影地/名古屋市中区(西大須ビル前)





以前見つけた「ライオンかとり」は小屋ごと撤去されました
今回のライオンの住みかも古い小屋なのが心配です
撮影地/丹羽郡扶桑町

 










 


岐阜市の洋風住宅

2010-11-10 | 岐阜市周辺の近代建築
岐阜市は大戦で大規模な空襲を受けているので、戦前に建てられた木造建築の多くが失われました。
戦災を免れた建物も戦後65年を経過し、木造の建物はほとんど建て替えられるか取り壊され、まして当時でも数の少なかった洋風木造住宅は、現在ではほとんどお目にかかれません。
自転車で岐阜市内を散策していた時に偶然見つけた戦前の洋風住宅を2軒ご紹介します。






和風の瓦屋根ですが外壁は石張り風、軒下にも洋風の装飾があります
現在1階は車庫が設けられ中央部分が出窓になっていますが
当時は玄関を中心にシンメトリーの構造だったと思われます






木造下見板貼りの典型的な大正~昭和の洋風住宅
玄関ポーチに昭和初に流行したスクラッチタイルがあしらわれています


 


岐阜市建築散歩~番外編(失われた戦前の木造洋風建築)

2010-11-07 | 失われた建物の記憶

9月に過去に訪れた岐阜市内の洋風建築を再訪しましたが、ここ数年でかなりの建物が取り壊されているのを確認しました。
大規模な公共の建物や商業施設は、保存活用されるラッキーな場合もありますが、個人の所有する住宅や商店は老朽化には勝てずやがて取り壊される運命にあります。
古い建物が取り壊されるのは止めようがありませんが、時代を語る個性的な建物が消えていくのはやはり寂しいです。
わたしにできることは、街角で時を刻んだ在りし日の姿を、この場を借りて紹介することくらいで、これからも姿あるうちにひとつでも多くの近代建築を訪れたいと思います。

 

~~取り壊された岐阜市の洋風建築~~


 ◆天菊織物工場(旧菊花温泉)/大正14年(1925)築/撮影:2001/11
長良の旧街道沿いにあった元は銭湯というユニークな織物工場
正面の菊をデザインした三角形のタイルは「菊花温泉」時代のもの




 ◆石原美術そばの洋館~軒下の装飾と丸窓、木製ドアが良い味出してます/撮影:2006/09




 ◆加納小児科~柳ヶ瀬のそば金公園東にあった昭和レトロな医院/撮影:2006/09

 

 


名古屋市庁舎一般公開

2010-11-03 | 名古屋の近代建築

毎年11月3日文化の日に行われる「文化のみち」のイベントの一環で、初めて名古屋市役所本庁舎が一般公開されました。
これも市長が河村さんに変わった効果のひとつでしょうか?
リコール運動などで何かと話題の多い市長ですが、近代建築ファンとしては大歓迎です。

午前11時頃に庁舎に到着しましたが、すでにたくさんの見学者であふれ、ゆっくりカメラを構える余裕もありません。
お目当ての時計塔見学ツアーは、予想を超える見学者の多さで自由見学となり、時計塔に続く階段には長蛇の列、時間の関係で今回は断念しました。
それでも普段は外観しかおがめない市庁舎の内部がゆっくり見学でき、非常に楽しい時間を過すことができました。~近代建築に理解のある河村さんに感謝です!



正面玄関前では学生のジャズ演奏がありました



大理石製の立派な中央階段



中央階段から玄関を望む~とにかく人が多いです



中央階段奥の議場へつながる廊下~壁はタイル貼りでちょっとライト風





市庁舎の模型



1階エレベーターホール~床の市松模様がおしゃれです



1階休憩室



両翼に伸びる廊下(1階)



アーチを多用した階段ホール







まるでエッシャーのだまし絵を見るようです



地下1階~天井のむき出しのパイプが良い雰囲気です