かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

旧丹葉銀行(愛知県小牧市)

2011-02-15 | 失われた建物の記憶

このブログで近代建築を紹介するにあたり、その時点で現存が確認できた建物を中心にと心がけていますが、近代建築はその性質上、よほどの名建築でもない限りいつ取り壊されてもおかしくありません。
わたしのHPでも地域別に近代建築を紹介していますが、すでに現存しない建物も増えてきました。
そのつど最新の情報に更新すればよいのですが、なかなか手が回らず、このブログで取り壊し物件をアップしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

と言うわけで今回は大正期の小牧市の銀行建築です。
名鉄小牧駅の西側旧市街地に位置し、元々は丹葉銀行として建てられました。
その後小牧農協、数軒の歯科医院などに転用されましたが、取り壊される数年前から使われていない状態でした。
大正末期の建築らしく古典様式の装飾はかなり簡略化されていますが、茶のタイルとコンクリートの柱のコントラストが外観のアクセントになり、地方の銀行建築としてはなかなかセンスの良い建物でした。

◆旧丹葉銀行/小牧市小牧4-76
 竣工:大正12年
 構造:RC造2階
 撮影:2006/06/11

 





◆銀行建築らしい歴史様式を残しながらも装飾を平面化し、時代の新しいスタイルを取り入れています





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