塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 江戸城の事件簿 江戸御殿之図

2022-08-09 02:56:51 | ミュージアム巡り_2022
 約40年続いた江戸時代、その政治・行政の中心となる幕府の基幹
城・江戸城は、歴代将軍や幕閣、旗本、その他数多くの家来や家族
の生活空間でもあった。本丸、西丸、二丸、三丸の4つの御殿があ
り、これに歴代将軍の霊廟が立ち並ぶ紅葉山があった。
 そんな江戸城では政務から刃傷沙汰、盗み、大火や地震など見舞
われ多くの出来事が起こっていた。その城内の事件や事故、災害な
どの顛末や対応、災害時の被害状況から復興・復旧などの対策など
を「江戸城の事件簿」とした企画展が国立公文書館(NAJ)で展示さ
れていた。

 まずは、江戸城本丸御殿の表と奥の間取りが画描かれた「江戸御
殿之図」(内務省旧蔵、全1鋪)。御殿の構造や役職名が記されてお
り、江戸時代中期以降の絵図と推測される。
 当時の場所や土木・建築工事の普請が分担ごとに色分けされてお
り、グリーン(作事方担当)が表、ピンク(小細工方担当)が奥に当た
る。そして絵図の余白に畳表と畳縁に関する凡例も記されており、
絵図内の記載と照合することで、各部屋の畳の種類・枚数が判る。
NAJ(千代田区北の丸3-2)

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