塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り パッション20 志野筍茶碗 雷雪

2020-06-26 05:39:29 | ミュージアム巡り_2020
 次の作品は、荒川豊蔵(1894〜1985、Toyozo ARAKAWA)さん
の「志野筍茶碗 雷雪」左側・(1974、陶器、Tea、bowl、Daisetsu、
shino type)。
 荒川さんは、桃山時代の志野に陶芸の原点を探求するため、古志
野の筍絵陶片を見つけ岐阜・可児市に桃山時代の古窯を模して半地
上式穴窯を築き、古志野の再現のために作陶をスタート。
 志野の桃山陶は当初、瀬戸で製造されていたと伝わってきたが、
筍絵陶片の発見で美濃が生産拠点だったことも判明している。
 志野釉は長石を単味で使用されるため、その白さと胎土の緋色が
絶妙に浮き出ている。
 荒川さんのもう1点・右側が「黄瀬戸茶碗」(1960、陶器、Tea
bowl、kizeto tuype)。
 朽葉色が特徴の豊蔵黄瀬戸は、釉調のバランスが絶妙で逸品。

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