塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り パッション20 Arc

2020-06-07 05:19:37 | ミュージアム巡り_2020
 東京国立近代美術館工芸館(MOMAT、千代田区北の丸公園1ー
1)は、2020年2月28日で都内での42年間の展示活動を終了し、
今年の夏、石川県金沢市へ移転。新たに「国立工芸館」という名
称に生まれ変わる。

 このMOMATの面白興味ある企画展に足を運ぶようになって20
数年、年間パスを使い同じ展示を複数回鑑賞したこともあった。
この“ミュージアム巡り〜”の書き込みもMOMATが最初の頃だっ
たと記憶している。

 その最後の展示となった「パッション20 今みておきたい工藝の
想い」(期間:2019/12/20〜2020/3/8)を2月1日に鑑賞した。
同館の受付では最後の企画展とあって、A5サイズ・オールカラー
の立派なカタログを頂いた。表4にあった“さらば”が洒落ていた
なあ。
 では、鑑賞しよう。例によって、これまで観てきた作品の紹介は
省いた(一部、印象深い作品は再度紹介)。
 まずは高橋禎彦(1958〜 Yoshihiko TAKAHASHI)さんの「Arc」
(1993、硝子・宙吹き・キャスト・色被せ・サンドブラスト、Arc)。
 70年代、アメリカで生まれたスタジオガラス制作が80年代に日
本に入ってくる頃、そのトップを走っていたのが高橋さん。ガラス
成形のポピュラーなブロー・宙吹き技法を元にアートと工芸とクラ
フトを合体させた作品は、どれもまばゆいばかりの光を放っている。
 Arcとは、円弧だったりストーリーの横糸だったり。オブジェの
ひと言では語り尽くせない世界が広がっている。

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