もうそろそろマリオがマドリッド空港から旅立ち、コルカタに着いている頃だろう。
不安と喜びが複雑に絡み合い、空港からサダルストリートまで付けば、故郷に帰ってきた安らぎを感じているのではないだろうか。
彼は昨日メールで「私のいないカルカッタは同じではない」と心細い心境を伝えてきたが、きっとそんなことはすぐに忘れるかもしれない、彼はまた新しいカルカッタを体験するのである。
明るい面もあれば、繊細な面もある彼である、英語の不自由さに苦しむこともあるだろう、だけど、微笑むことを忘れないでいてほしいと私は祈っている。
彼は一緒に働いていたのにFBで私の洗礼のことを知ったのである。
それまで仕事場ではみんなと洗礼のことも話していたが、英語は分からないとその話に耳を真剣に傾けていなかったのであろう。
彼は夜私のFBを見て、私が洗礼を受けることを知ると、一人で涙をぼろぼろ流して喜んだそうだ。
明くる朝、満面の笑みで私をハグした彼を忘れることは出来ない。
そして、マザーを初め、多くの人の祝福で迎えられた洗礼式のことは忘れることは出来ない。
生涯そうありたいと願うのである。