雪だ!
昨年はカルカッタに居たので雪を見なかったので、雪を見るのが私には嬉しい。
積もってほしいところもあるが、仕事もあるし、そうなってほしくないのとあんと雪のなかを遊びたいのと半々な気持ちになりながらも、空に舞う雪に見惚れている。
今日は仕事も元旦なのでやはりそんなに忙しくはないから、本を読める。
なので、買ってからずっと読んでいなかったフランクルの「人間とは何か」を読み始めてみたいと思っている。
年末に養老さんの本を読んでもやはりフランクルのことが出ていたので、ここはまた腰を据えてフランクルに向かいたい思いになった。
昨日は河合隼雄氏の「人のこころはどこまでわかるか」を読み終えた。
新書ではあったが、とても意味深い本であり、謙虚であることの意味を歳の終わりに改めて私に感じなおすことを与えてくれた素晴らしい本であった。
今日は元旦。
無事に歳を超えられたことが今日に感謝の意味を改めて受け継いでいく、しかし、今日に限らずそうした感謝の意味を感じることが出来るように日々を行きたいと願う今日である。
私の大好きなタゴールの死と生を書いた詩を一つ。
私はこの生涯に初めて足を踏みいれた刹那のことは何も知らなかった。
真夜中の森のつぼみのように、私をこの広大な神秘のふところに咲かせてくれたのは何の力であったのか。
朝になって光を仰ぎ見たとき、たちまち私は気がついた、私はこの世に来てよそ者ではなく、名も形もないあのふしぎな方が私の母となって私を抱き上げてくれたのだった。
それと同じように、死ぬ時にも、その同じ見知らぬ方が、私の昔なじみとして姿を現してくれるだろう。そして、私は今の生命を愛しているのだから、きっと死をも同じように愛するようになるにちがいない。
母が子供を右の乳房から離すと、子供は泣きだすが、ただちに左の乳房を含ませられて安心するのだ。