今日はあんがうちに来た日である。
あれからもう四年も経つのであるが、それはあっと言う間だった。
あんが家族になってくれたおかげで、私はどれだけ癒やされ幸せな思いで日々を暮らしているか分からないほど、あんには感謝のしようがない。
そんなあんは今も幸せそうに私の傍、ホットカーペットの上で昼寝している、子守唄のように優しくキャロル・キングの唄がそこを包み込んでいる。
まったく祝福された空間のなかで私はパソコンのキーを叩いている。
その叩く音もまたあんには気持ち良いかも知れない、時折「グゥー」と鼻から声を出し、伸び伸びしている。
あんと同じように私は優しい気持ちに自然となり、祝福を受けているのだ。
昨日マザーハウスのシスタークリスティーから手紙が届いた。
マザーハウスのシスターたちは私の洗礼を皆喜んでいると書いてあった。
とても嬉しい。
私を祝福してくれているシスターたちの笑顔とマザーの笑顔を胸を一杯させる。
私に洗礼を与えてくれるジョンからもメールが来た。
私に洗礼を授けることが出来るとはほんとうに名誉なことだと書いてあった。
彼もまた私は祝福してくれている、そのことが私には抱きしめられているくらい感じられるのである。
なんと美しいことであろうか。
神さまの愛が私の全身を満たしている。
私は私の呼吸一つにも今感謝したい思いになっている。
あんは規則正しくお腹を動かし呼吸している。
「あん、あん」と呼んでみた。
そしたら、耳だけあんは返事をし、それから、伸び伸びをした。
とても気持ち良さそうである。
クリスティーの手紙のなかにマザーのカードがあり、マザーの言葉があった。
{In spite of all our weakness, God is in love with us and keeps using each one to light His light of love and compassion in the world}