ペットは飼い主に似ると言うが、それは案外マユツバではないように思える。
あんは確かに私に似ているところがある。
小心者だし、良く眠る、今朝などは珍しく母親に「あん、ごはんだよ」と言われるまで私のベッドの上で寝ていた。
これは食いしん坊万歳のあんには珍しいことである。
まぁ、これは寒くなってきたので布団からなかなか離れられないという誰もがしてしまうことかも知れないし、いい夢を見ていて起きたくなかったのかもしれないし、それは分からないことだが、あんは良い睡眠をとっている事は確かである。
あんは子供の時から家のなかで大はしゃぎし、走り回る時、調子に乗って、椅子に下に潜り込んだりした。
そして、おバカなことに頭に打って傷を作ってしまうことが度々あった。
そこでこの前もあんの頭を見ると傷があるのを発見した、私はその傷の治療のためにゲンタシンを塗布し、治療していたのだが、どうも傷あとには毛が生えなくなっているのである。
あんにハゲが出来てしまった・・・、一センチぐらいのハゲである。
前にも書いたが、ペットは飼い主に似ると言うが、私がハゲているからと言って、そこまで似なくても良いのではないか・・・。
あぁ、、申し訳ない・・・と思うのである。
まぁ、前から見れば分からないし、他のフサフサの毛で隠れたりもするし、そんなに目立たないと言えば、そうなのでもあるが、やはり確かあるとも言えば、そう言える、そう言えてしまう、なのであんの後方からの撮影はNGとした。
思えば、私も子供の頃は頭に傷を良く作ったものである。
ある時は道端でグルグルと回転して、目が回るのが面白く続けていたが、そのままドブに落ち、その縁で頭を打ち、しっかり流血したことがある。
私の後頭部を触るとその傷は今もしっかりとある。
こうしたおバカな飼い主にあんは残念ながら飼われてしまったので、ハゲまで似ることになってしまい、それはまったくもって申し訳ないがどうか受け容れてほしいことなのである。
しかし、誰もがこうした失敗を通してこそ、成長するのではなかろうか、逆に言えば、失敗をしない者の方が何か神経質過ぎるところがあるのではないか。
失敗や過ちから十二分に学ぼうでないか、微笑むまで。