うんち散歩とは、「さあ、今日は雨が降っているから、うんちをすぐして帰ろう」とか、「さあ、晩酌が待っているから、早くうんちをして帰ろう」とうんちをするあんを応援しながら、散歩に出かけ、うんちをしたあんをたくさん褒めて帰ってくることである。
昨夜は休肝日明けでそのうんち散歩の夜だった。
いつも出掛ける時に思う、昨日はあそこでしたから、今夜はこっちの方が良いかな、なんて考え、自分がリーダーとなり、あんを連れて行く。
昨日は大通りを前日右に行ったので、左に向かった。
まず天宿公園まで行った。
その前にうんちをするかと期待したが、なかなかしなかった。
おまけに天宿公園では雨で水浸しの公園のなかをはしゃぎまわった。
よし、ここで無理なら、今度は芝間公園に行くことにし、その間もあんがうんちのしそうな駐車場には、あんに思う存分クンクンさせ、その後ろで魔術のように「うんち。うんち」と声を掛けたが、それは虚しい努力に変わった。
芝間公園でもいつも走り回ったりしない、土の山の上から下、その周りを走り回った。
もう傘を持ってついて行くのがたいへんだったので、小雨を受けることにして傘はたたんで、あんの遊びに付き合った。
そこであんはその夜二度目のおしっこした。
これがあんの「今日はもううんちはしませんよ」の合図であり、晩酌が待つ家への解放された道が許されたことを意味する。
気が付けば、もうすでに50分も小雨の降るなか散歩していた。
帰りにあいちゃんとあいちゃんのお母さんに姿を見えたので、「あん、あいちゃんだよ!」と言うと、もうダッシュで会いに行き、尻尾フリフリでまずあいちゃんのお母さんに寄って行った。
あいちゃんのお母さんにあいちゃんのうんちのことを聞くと、一日に二度の時もあれば、一度のときもあるとのこと。
あんも最近は一度のときもあるようになった。
これはひとえにあんも成長してきた証しである。
一時間ぐらいのうんち散歩になってしまったが、あんの成長の喜びをかみしめ、小雨が止んだなかを帰ってきた。