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空海の思想 読す

2014年07月31日 | 読後記
空海の思想           竹内信夫著     筑摩書房刊

空海のテキストをひたすら読み込むことによって、
空海の思想を追求しようという姿勢に貫かれています。

迷悟在我 即発心速至
迷いと悟りは我にあり、即ち発心すれば速かに至らむ
「身に即して仏と成る」為の必須条件がある。それは「発心」である。
「発心」とは「発菩提心」のことである。「菩提心」とは、
自らの心の在り様を、自らの身体のなかに宿り、
その身体を生かしているいのちの在り様の真実を、知ろうとする探究心である。
唯在以心伝心
ただ心をもって伝うるにあり。
仏陀の教えは、心の問題なので文章で表現できると思ってはならない。
心から心に伝えるべきものであって。言葉によって伝えられるものではない。

フランスの哲学者ベルグソンの「直観」との類縁性が指摘されています。
今度読んでみようかな?
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