今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

誰でも知ってる大文字、行ってみた

2024年07月11日 | 「山」のひきだし
少し古い記録で恐縮です。
またまた京都歩きです。
大文字山とその火床に行きました。大文字山から火床まではまっすぐ歩かずに、裏大文字というルートです。


京阪山科駅下車、しばらく街中を歩き諸羽神社を目指します。


神社脇に入っていきます。
登山道かと思いきや、疎水公園に出ました。そこを抜けていよいよ山に入ります。


諸羽山、ふもとの神社と関係あるのかな。




小さいピークが次々と。




ぽつんと山中に立派な神社です。水神さんを祭ってある。


水源のようなたたずまいですが、水が湧いている様子はありません。


大文字山、到着。




目の前に広がる京都の街並み。
ここでお昼です。手軽で有名な山ということで、平日でもたくさんの人です。

さて、ここから裏大文字を歩いて、火床まで。

まあこれは普通の名前。


うん? マゴ?


コ? 順番違う?


ヒマゴ?


ヤ・ヤ・ヤシャゴ?
え~これ正式な名前でしょうか、勝手に誰かがつけてます? 笑うしかない。


鹿山、クマが終わったら今度は鹿。


小鹿山。


唯一の花でしたね。


そしてやっと火床に到着。
近くの大学生らしき人や、大勢の観光客でにぎわっています。


この火床は「大」という字の三本の線が交わる部分かな? 大きすぎてわからない。
そして下に向かって大の字の両側に広がっている火床があります。
こんなに広い間隔で遠くから見るとちゃんと「大」に見えるんですね。

銀閣寺道で冷たいものを食べて、哲学の道を歩き、南禅寺に出てまたまた琵琶湖疎水のインクラインを歩き、蹴上から電車に乗って帰りました。
今回は、街歩きはあまりなく、面白い山歩きと初めて火床をみて、今年の送り火を見るのが楽しみです。



2024年6月6日(木)曇
大文字山~裏大文字~火床

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世界で一番幸せな男

2024年07月07日 | 「本」のひきだし

ブクログより


アウシュビッツ強制収容所から、九死に一生を得て生還してきた人が、自分を「世界でいちばん幸せな男」だなんて。

ナチスによって迫害されてきたユダヤ人の話は本当にたくさん読んできた。
どんなに読んでも、その苦しみや悲惨な体験はその本人にしかわかりえないものだろうし、簡単に理解できる、とも言うべきではないと思う。

本著のエディも、その例にもれず数々の試練を潜り抜け生還した一人だ。
ただ彼が今まで読んだ体験者と違うところは、ただ運命に任せて偶然生還できたのではなく、父が苦心して入れてくれた機械技術の専門学校で身に付けた技術を生かしたり、少しでも苦痛を和らげる工夫を仲間と考えたり、ありとあらゆる努力で勝ち得た生還だということ。

まことに波乱万丈である。
そしてその根底にあった事は「優しさを忘れない」「モラルを失わない」「希望を持ち続ける」など、両親から受けた人間として生きていく上での教えだ。

明日をも知れぬ辛い収容所の中で、そんな教えが何になる?なんてことは露ほども思わないのだ。
そんな人だから言えるのだ。自分は世界でいちばん幸せな男だと。

家族とオーストラリアに移住されたエディさんは、シドニーのユダヤ人博物館でボランティアをしながら、自身の体験談など後世に残す運動をされていたが、2021年、101歳で亡くなられた。


世界で一番幸せな男 / エディ・ジェイク

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コスメの王様.

2024年07月01日 | 「本」のひきだし

ブクログより


いや~久々に一気読みしました。
理屈抜きで面白かった。
いわゆるサクセスストーリー、語りつくされてきた感はあるものの、舞台が1900年初めの神戸、外国との交流も盛んで、おしゃれ、流行に敏感な人たち、そんな中の花街でさえ他とはちょっと違う。

秀才ながらも、家族を支えるため山口から出てきた少年利一。
牛より安い値段で花街に売られてきた少女ハナ。
どぶにはまった利一を偶然見つけて助けたのがハナ、利一が15歳、ハナは12歳、二人の出会いである。
大分の酒類卸店の神戸支店を任され、日々売り上げを伸ばしつつも、
常に向上心を持ち、常に勉強し、今求められているものを考える利一、店をやめ、自分で事業を立ち上げる。
といっても最初は、荷車を引いて行商、ワイシャツを売った。
客の立場に立って、自分の足を使ってどうしたら売り上げを伸ばせるか、奔走の毎日の中で、信用を作り、人脈を得て、それらをばねにして大きく羽ばたいていく。
一方ハナも、置屋一の押しも押されもせぬ芸妓となり、二人は折に触れ励まし合いながら、切磋琢磨する。
思いもよらぬ挫折もあるし、日々忍び寄る戦争の暗い影、多分に漏れずの状況も何とか切り抜け、ハッピーエンド?
う~んそれはどうだろう・・・
何かやり残した感があるし、全て引退してから手に入れても仕方のないものもあるし。
まぁ考え方次第かな。
でも単純に面白かった。うん、良かった。

他の作品、百貨店の外商の話や、トッカンシリーズも大変面白いですが、これはまた違った面白さです。


コスメの王様 / 高殿円

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転進の青葉山

2024年06月23日 | 「山」のひきだし
本当は久須夜ケ岳~蘇洞門という計画で出かけたのですが・・・
前日の大雨でエンゼルラインが通行止め!
せっかくここまで来たしなぁ、ということでもう少し足を延ばして青葉山に行くことに。
走っていると若狭富士と言われる通り、かっこいい姿が見えてきます。




くぐって歩き始めます。


花はあまりないなぁ


展望所で休憩


お天気が良かったら絶景!


隅に壊れた社がありましたよ








本日一番の山場。


絵になりますねぇ




イブキジャコウソウ
下に巻道もありますが、ここに来たから見られた。


立って歩くと怖い


緑がきれいです


神社を登ると


そのうえが頂上、めっちゃくちゃ狭い。


双耳峰になっていて周回できるそうです。次回はぜひ・・・


帰路は青空になり素晴らしい展望。

前日は本当によく降りました。
いくら福井の山と言ってもこの山は県境で隣は舞鶴です・・・
雨上がり・・・大丈夫か? 大丈夫でしたぁ。
下山時にはもっとお天気が回復して、登ってくる人も大勢います。
福井の山、最高!!


2024年5月29日(水)曇/晴れ
青葉山・693m 中山寺奥からピストン (福井県大飯郡高浜町)



「どこでもドア」だそうです。
福井には何か所か設置されているんだとか。
これはちょうど登山口の青葉山ハーバルビレッジという施設に設置されていました。

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セカンドチャンス

2024年06月09日 | 「本」のひきだし

ブクログより




主人公の麻里は51歳、長い介護の末母親を見送った。
気がつけば婚期は過ぎ、不摂生で健康診断は医者も見放すほどのひどい数値。

このままずるずると一生を終えるのかと思っていた矢先、友人に背中を押され、水泳教室に入会、水に浮かぶところから始めて、うまくならないと落ち込んだり、人間関係にめげたりしながら、水泳の楽しさに目覚め、仲間と泳ぐ楽しさを知り、気がつけば数値は医者も驚くほど正常化し、体形も変化。まだまだ人生も捨てたもんじゃない、これからが第二の人生だ、と前を向く。

まぁ、麻里にしてみたらきっかけは水泳でなくても良かったわけだが、多分作者の体験が投入されているんだろうなと思わされる、かなり具体的な練習方法などが出てきたり、泳法についてもかなり専門的に描かれている。
ちょっと水泳をする人なら、あぁそういうことか、それね、という風にわかりやすい。

少し前、高橋秀実の「はい、泳げません」が映画化され見たが、だいぶん原作とは違う方向に脚本化されておりがっかりした。
これも十分に映像化できる話だが、小説だけでいいかな。

人生ちょっと立ち止まった人の背中を押してくれる一冊だ。



セカンドチャンス / 篠田節子

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