フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

2010正月公演を観て感じた事

2010-01-08 21:15:22 | ライブ!2010
 ハロプロ正月コンサートの記事を何回かに分けて書いてきました。まだコンサートは週末の中野、大阪、名古屋と続きますが、コンサートを観て感じた事を今回は書いてみたいと思います。記事の一番下にはセットリストを貼っておきます。

 「みんな大好き」
 今回のコンサートで感じたのは、あくまでも自分が観に行った日では、と前置きして言うならば、「観客の年齢層が若くなった」という事。これは、昨年春にこのブログに「℃-uteの観客に変化が見られる。コアヲタが減り学生風ライトファンが増えてきた」と書いて以来、秋にはモーニング娘。にもその傾向が強まってきた流れを汲んだものと言えそうです。

 今までの正月ハロプロコンサート(以下、正月コンと略)は観客の雰囲気が濃く、特にワンダフルハーツ公演(娘。ベリ℃エッグ)はチケットが取りにくい事もあり、観客の多くはコアヲタでした。
 そういう流れがあったためかどうか、昨年のワンダフルハーツ公演は会場に℃-uteTシャツを着た人が少なく、人数的には(熱狂的な人が多い)Berryz工房のTシャツを着たヲタの数が、モーニング娘。を上回っているのでは?というくらい多かった印象を受けました。
 そういう人気分布構図はまあ良いとして、昨年の正月コンで問題だったのは、一部のヲタが自分の推し以外では座ったり、腕を組んだりと応援拒否の姿勢を示していた事です。また、自分が推していないユニットの曲はよく知らないとばかりに、声援が下がったりする傾向もありました。
 誰を応援するかは個人の自由ではありますが、エルダークラブ公演(娘。OGあやや大人系ユニット)では推しに関係なく観客はステージに手拍子や拍手を送っていました。これが大人の対応と言うべきもので、普段なら音楽番組でハロプロ以外の歌手にも声援を送る人が多いハロプロヲタの基本姿勢ではないかと思います。

 ところが今回は客層が変わり、観客にメンバーと同年代(20代前半~10代中盤)の人が増えたためか、声援も変わってきました。一推しは一推しとして存在するが、各ユニットに応援するメンバーがいるというスタンスが普通になり、おそらくハロプロで一番人気のユニットであるモーニング娘。は勿論、新人ユニットスマイレージのメンバーにまで声援はたくさん飛んでいました。
 去年までは、モーニング娘。VSベリキュー、或いはBerryz工房VS℃-uteみたいな構図を露骨に態度に出すヲタがちらほら居たのが、今回はそういう姿が減った(自分の周りでは皆無だった)。

 もうヲタ論争などして、誰が良くて誰がダメみたいな見方は古い。そんな見方をする人は推しユニットの単独コンサートにだけ行ってくれ。そんな空気が出来上がりつつあるのなら大歓迎です。

 元々、ハロプロコンサートは推しに関係なく声援を送るのがヲタのスタイルでした。例えに出して申し訳ありませんが、演歌歌手の前田有紀にも大声援。それがハロプロヲタでした。「みんな大好き」というノリ、いい流れだと思います。

 「ユニットの個」
 では、以前に比べて増えた、メンバーと同年代のファンを更に増やしていけるのか?そこが気になるところです。

 昨年の正月コンでは少数派であった℃-uteTを着た観客が今回は増え、娘。Tと二大勢力になったのは大きい変化です。そして、そういう人達もBerryz工房やスマイレージや真野ちゃんにも声援を送っている。これは「集団」を応援する楽しさを楽しんでいる訳です。
 こういう集団を応援する心理というのは、スポーツでひいきチームを応援する行為にも似ているし、アイドルというジャンルで言えば、AKB48を応援する行為にも似てると言えそうです。
 AKBはネット上でもヲタ論争的なものは少なく、いわゆる「箱推し」をしつつ、大勢のメンバーの中から推しメンバーを作って応援するという楽しみ。集団から個を見つけて、あくまで集団を意識した中で個に思い入れを持つというスタンス。これは別にAKBが生んだ最新スタイルでもなく、かつてのハロプロもそうでした。

 流れがまず集団ありきになってきたのであれば、ますます各ユニットの個性、更にはメンバーの個性が重要になってきます。
 もう今更、ユニット単位で前列だ後列だとか言っていても仕方かありません。まずはハロプロをアイドル界の前列に復帰させてからでなければ。
 そのためには寧ろ、各ユニットで「個」の光る素材を前面に押し出すくらいで良いように思います。興味を持ち始めな人には、一気に何人も知ってもらうのは難しい。
 キラリと光るものを持ったメンバーを同年代の人達が見るメディアに乗せ、そこから先はハロプロという集団にも興味を持ってもらえるようにする流れを作る(やはりハロプロ番組が良いでしょうか)。集団パワーというわかりやすいキーワードも見せつつ、個の力も見せて惹きつける方向で行く。そのためには、新しいファンが増えるようなアイドル力のある子の個性が必須。

 それでは、各ユニット毎にモベキマスとシャッフルデートを観て感じた事。光る「個」は誰かを書いてみたいと思います。

 「スマイレージ」
 スマイレージは既に人気を掴んでいました。つまり、コンサートに足を運ぶような人達には注目されているという事です。掴みはOK。
 そんなスマイレージですが、エッグとしての経験値がある程度積み重ねられてきたからか、新人らしからぬ佇まいが感じられます。それがマイナスに転ぶとすれば、新人にしてはフレッシュさ不足という事になりましょうか。
 しかし、スマイレージは既に歌える子もいるし、初めからある程度出来上がった新人というスタンスでも悪くない。つまり、℃-ute的なスタートです。℃-uteもハロコンでのバックダンサー経験、インディーズでのCD展開があったり、何かと似ています。
 そうなると、その新人らしからぬ佇まいを武器に、出来る子を前面に押し出すのが良いと思います。つまり、オガサキ或いは花音。
 しかし、四人しかいないユニットですから、バランスも大事。アイドル性の高いゆうかりんは写真集や雑誌グラビア、あやちょも雑誌などに推していくと良いかなと思います。ビジュアル要員という訳です。
 ℃-uteが既存のハロヲタとは違うファン層を獲得したきっかけは、出演した音楽番組でのパフォーマンスは大きかったと思います。スマイレージも、音楽番組への積極展開を期待します。

 「真野恵里菜」
 真野ちゃんは声援は他の人達に比べて今ひとつでしたが、ソロだから人気獲得も色々と大変だと思います。
 でも、一年という経験がかなり実になっているのか、去年の正月コンより大きく見えました。ソロというのは人を大きくするのでしょう。
 真野ちゃんは2010年も、幅広く色んな仕事をしてほしいし、ハロプロという枠にとらわれなくて良いメンバーにも思えます。ハロプロらしからぬ活動を期待。既にそういう流れも来ていると思います。うまくいけば、新しいファンを一番獲得出来そうなメンバーではないかと思うのですが。

 「℃-ute」
 ℃-uteは今、新曲が愛理1TOPな事を色々言われてますが、歌は愛理中心で良いと思います。ただ、1TOPではグループである事の良さを活かしきれないから「愛理+一人」で、その相手の一人を曲調によって毎回変えていくのが良いのでは?と思います。例えば「SHOCK!」だったら岡井ちゃんとの2TOPが良かったかなと。
 歌は愛理中心で良いとして、他の活動で各メンバーが活躍していくのがベスト。℃-uteはソロというより、二人ずつくらいで色々やってみると良いかもしれません。

 「Berryz工房」
 ベリは、そろそろバラ売りしても良いなと思いました。キャラ的には娘。や℃よりも立っていると言われるベリですが、それはあくまでグループ内の話。そのキャラを外に向けて解き放ってほしいと思います。
 ステージを観ていて、ポイントになりそうな存在だと感じたのは須藤茉麻ちゃん。Berryz工房を離れて、シャッフルでステージに立っていた時の茉麻が、他のハロプロメンバーには無いオーラを出していました。
 それは、アイドルらしさ溢れる爽やかな明るさとは少し違う、陰性だけど力強さのある光。それを活かすべく、茉麻は映画女優という方向性を目指したら面白そう。「サンクユー ベリーベリー」の時からそう思っています。
 いずれにせよ、今年のBerryz工房はソロ仕事を増やすべきだと思います。今までのペースのグループ活動なら、充分両立可能な筈です。

 「モーニング娘。」
 娘。は最近テレビ仕事も増え、少しずつソロ仕事も増えてきました。それがメンバーの個性を磨いていく事にうまく繋がるなら良い事です。
 グループとしてのステージングでは、新曲とシャッフルでのタンポポ#での亀井絵里さんが良い感じに目立ってきました。2010年は来るか亀センター?
 個人的には、新しい力の台頭も期待したい。八期メンバー、みっつぃ、ジュンジュン、リンリンが目立てるかどうか?そして、もしかして九期メンバー加入はあるのか?

 セットリスト(モベキマス!)
01. ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB GIRL / 全員
02. ジンギスカン / 全員
メンバー紹介VTR・挨拶MC
03. スキちゃん / スマイレージ
04. Love & Peace = パラダイス / 真野恵里菜
05. ラッキーオーラ / 真野恵里菜
MC (娘。モベキマスであいうえお作文)
06. SHOCK! / ℃-ute
07. EVERYDAY 絶好調!! / ℃-ute
08. 都会っ子 純情 / ℃-ute
MC (℃-ute ○○賞)
09. 雄叫びボーイ WAO! / Berryz工房
10. HAPPY! Stand Up / Berryz工房
11. ライバル / Berryz工房
MC (Berryz工房 素のリアクション)
12. マノピアノ / 真野恵里菜
13. オトナになるって難しい!!! / スマイレージ
14. 女が目立って なぜイケナイ / モーニング娘。
15. すべては愛の力 / モーニング娘。
16. Ambitious! 野心的でいいじゃん / モーニング娘。
17. 気まぐれプリンセス / モーニング娘。
MC (真野&スマ Q&A)
18.メドレー / 全員
みかん→私の未来のだんな様→まっさらブルージーンズ→女に幸あれ→MADAYADE→FOREVER LOVE→なんちゃって恋愛→JUMP→友情 純情 Oh 青春→ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。
19. 青春ソング / ℃-ute
20. 流星ボーイ / Berryz工房
21. そうだ!We're ALIVE / 全員(エッグ以外)
挨拶MC
22. 青空がいつまでも続くような未来であれ! / 全員

 セットリスト(シャッフルデート)
01. 浮気なハニーパイ / 全員
メンバー紹介
02. ペン ペン 兄弟 / 新ミニモニ。(リンリン福田宮本竹内)
03. ミニ。ストロベリーパイ! / 新ミニモニ。
04. Going On! / ガーディアンズ4
MC(亀井道重田中 ハロメン裏情報)
05. FIRST KISS / あぁ!(夏焼鈴木佐保)
06. 夢と現実 / あぁ!
07. ピラッ!乙女の願い / プッチモニV(中島萩原真野)
08. ちょこっとLOVE / プッチモニV
MC(ハロプロ何でもベスト3)
09. 王子様と雪の夜 / タンポポ#(亀井光井熊井岡井)
10. アンブレラ / タンポポ#
11. Bravo☆Bravo / Buono!
12. 恋愛ライダー / Buono!
13. BE ALL RIGHT! / 新垣JJLL徳永岡井萩原真野スマイレージ佐保宮本竹内
MC(まこと)
14. 好きすぎて バカみたい / 道重田中須藤矢島
15. LOVE LIKE CRAZY / 高橋亀井清水
16. 白いTOKYO / ZYX-α(新垣嗣永徳永須藤和田小川)
17. 行くZYX! FLY HIGH / ZYX-α
18. Only You / 続・美勇伝(道重ジュンジュン菅谷)
19. 恋するエンジェルハート / 続・美勇伝
20. DESTINY LOVE / High-King
21. Diamonds / High-King
22. C\C(シンデレラ・コンプレックス) / High-King
MC(ユニット紹介)
23. 恋愛レボリューション21 / 全員

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3 コメント

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センターは沢山欲しい (Jasmine029)
2010-01-09 09:57:16
こんにちは。
連日のレポートお疲れ様です。とてもまとまってあって特にシャッフルデートは自分は違う日にちを見に行ったので知らないことが沢山知れて助かります。
℃の曲調によって毎回変えてみる。いい案だと思います。個人的にはそれを娘。にもやって欲しいかなと思ったり。
昔の曲ごとにセンターが変わるというシステムはファンの間にも推しメンに平等にチャンスが与えられるので楽しみであり、曲自体もガラっと変わるので是非試してみて欲しいですね。
返信する
℃-uteのシングルについて (森のクマさん)
2010-01-09 22:45:06
7日のシャッフルデートを見てきましたが、
その中のMCで「℃-uteのシングルが前日付けのデイリーランキング1位」であったと告げられました。

素直にいいことだと思う一方で、製作サイドに「これはワントップ体制が支持されている」と考えられてしまうのでは無いかと危惧しています。
5人体制の℃-uteというグループの在り方に対して、固定的になってもらいたくないというのが個人的な意見です。
何しろみんな芸達者なんですからね。
返信する
Unknown (アルファ@管理人)
2010-01-12 00:32:43
コメントありがとうございます。

>Jasmine029さん
こんばんは。こちらこそジャスミンさんのシャッフルレポートはとても参考になりましたよ。
℃、せっっかく個性がみんな違うのだから、それを歌にも活かしてほしいですね。シングルに比べるとアルバムはバラエティに富んでいるのですが。
昔の娘。は毎回センターが変わって、次は誰かな?という面白さがありましたね。曲もメンバーに合わせて作っていたし。

>(森のクマさんさん
枚数的な事は置いておくとして、デイリーチャート一位は明るいニュースですね。でも、嬉しい半面、確かにおっしゃる通りに事務所が誤解しないか心配です。さすがに、今回の評判は伝わっているとは信じていますが。
自分は、曲がどうこうとか、センターが誰か以上に、ちょっと出来に不満があります。その辺は後日書いてみたいと思います。
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