今回は、ハロプロのソロ歌手、エルダ系、アニメ関連の派生ユニットから今年、私が気に入った曲を選んでみました。前回は真面目に今後の展望も加えて書きましたが、今回は楽しくいってみたいと思います。では、そのノリに相応しく一曲目はこれで。
月島きらり starring 久住小春/はぴ☆はぴ サンデー!
月島さんのラストシングル。セールス的には振るいませんでしたが、曲は個人的に高評価です。こういう変わった構成の曲好きですね。転調によってドキドキな気持ちを表現しているようにも思え、なかなか芸が細かいと感じている曲です。
歌詞はありふれた恋する少女の歌ではありますが、きら☆レボの曲ですからこれはアリ。「~カナ」というフレーズが入っていたり遊び心も感じます。
このストレートな恋愛少女ソングこそ、女性アイドルというジャンルの瑞々しさと儚さが実は表現されていると言ったら、深読みし過ぎでしょうか。少女の恋というのは夏の太陽みたいに熱く、そしてそれは永遠ではない、やがて夏は終わるという刹那なもの。それは、女性アイドルの輝きにもなぞらえる事が出来る。ラストシングルに相応しい歌詞とテーマかもしれません。
楽しく行こうと言っておきながら、いきなり真面目に女性アイドル論になってしまったので、軌道修正(苦笑)。次は、エルダ系からこの人。
松浦亜弥/チョコレート魂
横浜アリーナのハロプロコンサートでこの曲を歌った松浦さん。普段あやや興味ないなあという人達も、そのパフォーマンスと存在感に「あやや良いな」と絶賛の声がたくさん挙がりました。
やはりこの方は器用です。最近は聴かせる歌を多く歌っているので、イメージが「バラードの人」になっていますが、本来は色んな歌をこなせる人。実は最近のアルバムの内容もバラエティに富んでいるのですが、シングルでの印象ってものが重要ですからね。
このシングルは曲調も、ボーカルも、ポジティブあややを演出していて、シングルでのあややしか知らない人には、久々にキター!という印象を与えた事かと思います。
こうして今、久々に聴いていますが、曲としては凄い名曲ではないかもしれないと思います。でも、心のどこかにしっかりと刻まれる曲。いい感じに肩の力が抜けた感じが更にヨイ。
熱唱あややも良いけど、こういうスタイルも好きなのです。
あややがハロプロを代表してきたソロ歌手ならば、次世代ソロ歌手として今年デビューしたこの人のシングルでは、この曲を推します。
真野恵里菜/はじめての経験
真野ちゃんは今年5枚のシングルを発売しました。デビュー年に5枚もシングルを発売した新人は、ハロプロではBerryz工房だけです。それだけ真野ちゃんは期待されているという事でしょうね。
期待の新人だけに、真野ちゃんのシングルはどれも良い。ベストな一枚を選ぶのに悩みます。そして、選んだのが「はじめての経験」。
イントロから歌に入っていく所の高揚感、少し(かなり?)ぎこちないダンス、バックで踊るエッグメンバーの夏夏な雰囲気。ステキなサマーポップス一丁上がり!という感じです。
バックについては、「スマイレージの顔をを売りたい」という事務所の思惑もチラチラしますが、それはそれとして真野ちゃんとエッグが眩しすぎて、PVの手鏡反射のシーンばりに「キラキラッ!」って感じです。アイドルの可愛さみたいなものを凝縮したシングルです。天然100%ジュースって感じ。でも、そろそろ真野ちゃんが一人歌うスタイルに戻ってほしい今日この頃です(苦笑)。
ソロも良いけれど、派生ユニットの活躍も忘れずに。そんな訳で、ハロプロの派生ユニットの代表格Buono!です。
今年のBuono!シングルは、タイトル曲を遂につんくP作曲にしてきました。これは意見が分かれました。このブログでも否定意見を書いたりしましたが、毎回新曲への期待が大きいユニットだけに、どうしても求める出来のハードルを上げてしまう。
しかし、つんくPになったから駄曲になったのかと言えば、そういう訳でもなく安定傾向。安定傾向だからツマラナイという見方も出来ますが、とりあえず言えるのは「PVは良い。とっても良い」です。そんなPVの中から一番気に入った曲を、今年のBuono!ベストシングルに選びたいと思います。
Buono!/Take It Easy !
屋外ロケというだけでも嬉しい作品ですが、いきなり出て来たコンクリートの橋は宮川大橋? で、バスが走る町並みはやっぱり三崎の町並み。遠くに見える城ヶ島大橋。帽子を忘れる桃子プロ(笑)。
このブログの「町と旅」というカテゴリをご覧いただけるとわかりますが、三浦半島散歩が大好きな私には、このPVが三浦市で撮影された事が大事件でした。よく知っている風景にBuono!が立っている。しかも、その笑顔はとてもイキイキとしていて、癒しの町三浦市ならではの映像になっています。
そのPVに負けじと曲もとても癒し系。Buono!というとガールズロックでノリノリなイメージですが、こういう歌も良いね。そう思える一作。癒されたいっ!な曲です。
しゅごキャラ!と言えば、Buono!、昨年末にCDデビューしたしゅごキャラエッグに続いて「ガーディアンズ4」という新ユニットも今年は誕生しました。しゅごキャラエッグの方は早くもメンバー入れ替えが行われていますが、ガーディアンズ4は既にシングルを三枚発売して、ユニットとしてのカラーを見せ始めています。
ガーディアンズ4/PARTY TIME (Dance Shot ver)
この四人によるガーディアンズ4らしさって何だろう?と、メンバーもスタッフも模索しながら歩んできたと思うのですが、この三作目のシングルはユニットの良さがとても出ているのではないでしょうか?
ポップな音と、少し抑えたボーカルの優しい響き。案外この四人の声のハーモニーも悪くない。楽しくなってくる曲です。
何しろ、あのクールビューティー熊井ちゃんが笑顔満開なユニット。雰囲気が良いんでしょうね。個人的には、なっきいxと熊井ちゃんの共演というだけでも嬉しいのですが(苦笑)。
この曲のポップさは、今年のハロプロシングルの中でもトップクラスではないかと思うのですが、あまりそういう熱弁を振るっている方を見かけません。そういうコアなファンがあまり居ないのかな? それがガーディアンズ4の惜しい部分でもあります。
他には、メロン記念日のロックコラボ企画もありました。この企画はまさに「こういうのを待っていた」というものでしたが、個人的にはこれがベストソング!と言える一作がなかった印象です。今後もこういう企画で楽しませてほしいし、更に楽しい企画を見たいと思うので、今回は敢えて選ばずにおきます。
さて、二回に分けて今年のシングルを振り返ってきました。その中から選ぶ、私的2009ハロプロベストシングルは、
はじめての経験/真野恵里菜
です。シリアスとかカッコイイ曲が増えた現在のハロプロに於いて、アイドルらしい曲というのもやはり必要である事を改めて感じさせてくれた一曲。その事に敬意を表し、また真野ちゃんとエッグメンバーの可愛いパフォーマンスに、明日のハロプロを期待してみたいと思い選びました。
2010年が良い年である事を願って。