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JFLから『J3』を分離させる時が来た

2009-12-10 00:01:29 | クラブマネジメント
上の図は、来年のJFLのチーム構成を示したものです。ツェーゲン金沢とFC刈谷は入れ替え戦の結果次第でどちらかが地域リーグに戻る運命にありますが、今回はリストに並べてみました。一時「佐川リーグ」と揶揄されていたJFLですが、最近の各地でJを目指すチームがJFLに昇格しチーム数を増やしています。また企業クラブとして活動していたチームが、企業の支援打ち切りを契機に、NPO法人が中心となって地域に根ざしたサッカークラブへと変貌したクラブもあります。横河武蔵野・ブラウブリッツ秋田・FC刈谷がそれにあたります。こうした10チームを中心にそろそろ「J3」の組織化を進める時期に来ているのではないでしょうか。JFLは企業クラブ・大学&Jクラブの2ndチームで再構成してリーグをスタートするのです。

今、日本は長引く不況にあえいでおり、来年景気回復が期待されるものの企業経営の厳しさは続くものと思われます。これはJクラブにとっても同じです。J2で事業規模の小さな水戸の年間総予算が約2億5千万円程度と聞きます。先日、東京ヴェルディの存続審査にあたって新オーナー企業が準備した資金は、約3億4千万円でした。これが現在のJ2チームを経営するのに必要な最低予算の目安です。しかし現在のJFLからJ2入りを目指すクラブが、この不況下それまでのJFLでの予算規模(約1億5千万円程度がJFLでのクラブ運営予算と言われています。)から2倍・3倍のJ2規模に一気に拡大するのは無理が伴います。そこでJ3を発足しJFL並の予算で、各地域の代表クラブ同士が優勝を目指し競い合いその中でクラブが成長していきます。試合運営などはすべてJ2と同じ。その中から健全経営が出来るようになった実力クラブをJ2に昇格させるのです。

J3ができる事により、地元に10,000人規模のスタジアムが無い地方のクラブにも「J3で活躍できるクラブを目指す」という新しい夢が広がります。また選手の雇用に関してもJ3によるクラブ数拡張はプラスです。2009年12月8日現在、契約解除となった日本人Jリーガーは128人にも上ります。今日からJリーグのトライアウトが始まりましたが、参加してもJリーガーとして来年ピッチに立てるのは3分の1以下であろうと思います。そうしてJリーガーとして活躍する夢破れた選手もJ3で実力を蓄え、もう一度上を目指すチャンスを待つことができます。また「Jリーガー」としての誇りを失うこともありません。またJ2で無理な経営を続けているクラブも、一旦J3で立て直してから再度J2に昇格すればよいのです。無理が続けば累損は膨らむ一方です。破たんするクラブが出てくる前に、「小規模クラブのリーグ」を設立すべきでしょう。

川渕キャプテン退任後、Jリーグは将来展望をあまり語らなくなりました。W杯開催誘致もいいとは思いますが、その前に足元に広がる日本サッカーの普及・発展に関し再度次のビジョンを示し、その実行を即座に進めていって欲しいと切に願います。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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サッカー (tom)
2009-12-10 23:44:58
いつも鋭く分析した記事ありがとうございます。
とても楽しく読んでおります。
筆者さんにとってサッカーとは?
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世界で一番人気のあるスポーツ (ブログ筆者)
2009-12-12 20:30:27
tomさん;
いつもご愛読いただきありがとうございます。サッカーは、世界で一番人気のあるスポーツ。「サ・ガ・ミ・ハ・ラ」が、世界的に有名になる可能性のあるスポーツです。70万人もの人が住む共同体が、心を一つに応援できるスポーツ。それがサッカー。素晴らしいです。SC相模原の成長を本当に心待ちにしています。今後ともよろしくお願いします。
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