S.C.相模原サポーターブログ

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忍者航空会社スターフライヤー

2013-05-04 18:30:45 | クラブマネジメント

ゴールデンウィークに入る前の週SC相模原は、4月21日のツエーゲン金沢戦の後、4月28日にはブラウブリッツ秋田戦で秋田に入りと遠方のアウェイ試合が続きサポーターの皆さんもお疲れだったかと思いますが、私はこの週4月23日~24日に福岡出張が入り、体力的にもギリギリのところで、なんとかやり過ごした一週間でした。

ただ、福岡出張には小さな一つの「楽しみ」があります。おそらく同じ「楽しみ」を持っているビジネスマンの皆さんは多いと思うのですが、それは往復の飛行機の移動です。私は、福岡や北九州出張の時には、JALでもなくANAでもない航空会社「スターフライヤー」を必ず使います。スターフライヤーでの移動は、多忙なビジネスの中にひと時の癒しを与えてくれるので、私にとっては本当に助かっています。

ご存知の方も多いと思いますが、スターフライヤーは主に福岡・北九州と羽田を結ぶ小さな航空会社です。羽田空港でも真っ黒な機体がひときわ目立っていますが、あれが航空会社スターフライヤーです。この黒い機体から、イメージキャラクターは「忍者」。運賃は、出発日一週間前までであれば繁忙期を除きたいてい羽田-福岡間片道で12,000円程度です。東京から大阪に出張する新幹線代よりも安い価格です。しかしこの航空会社の魅力は料金が安いだけではありません。

スターフライヤーは、日本版顧客満足度指数調査という顧客満足度ランキングで、国内航空会社4年連続No.1を獲得しています。まず座席ですが、シートピッチが広く、シートは革張り。全てのシートにディスプレーが着いており、NHKニュースやお笑い番組、ドラマ、アニメなどさまざまなビデオを見てのんびり過ごす事ができます。もちろん音楽を聴くこともできます。このように座席がビジネスクラス相当の上に機内サービスもビジネスクラス並み。タリーズコーヒーがお菓子付きで出てくるドリンクサービスも無料。もちろん飲み物は様々なソフトドリンクの中から選ぶ事ができます。機内ドリンクサービスの有料化が進む大手航空会社の方向とは逆行しているのです。

なぜ、スターフライヤーがこのような高品質なサービスを実現しているのか、については大きく2つの要因があります。まず、本拠地にしている北九州空港が24時間空港であるため、航空機(使用)回転率を上げる事ができる事。航空会社の2大固定費はいうまでもなく航空機材料(飛行機を買ったり借りたりするお金)と人件費です。ですのでJALの航空機が羽田-北九州を1日3往復ところを、スターフライヤーが6往復すれば、同じ額の固定費で、倍の売上を得る機会が生まれます。

スターフライヤーのもう一つの優れたところは、このJAL/ANAに対するコストアドバンテージを、価格競争力だけに反映させるのではなく、「サービス」に資本投下する経営判断をしたところです。JAL/ANAも、日本を代表する優れた航空会社ですから、羽田-福岡線をスターフライヤーと同じ価格にする事は、そう難しい事ではありません。現に、JAL/ANAの45日以上前の早割運賃を見れば羽田-福岡線は12,000円以下になっている便が数多くあります。しかし、機内サービスのレベルをスターフライヤー並みにするのは時間がかかります。また、羽田-福岡線だけ機内サービスのレベルを上げるというのは、世界にたくさんの航空機を飛ばしているJAL/ANAにとってみれば、ローカル線にグリーン車を走らせるようなもので、損益分岐点の判断において慎重にならざるを得ません。

企業は小さくとも「小さいからこそ出来る優位点」は必ずあります。また後発企業でも「遅れてスタートした優位点」も必ずあります。サッカークラブも同じだと思うのです。昨日、横浜Fマリノスと鹿島の試合には4万人を超える観客を集めるという素晴らしい営業成績を残していますが、鹿島は昨年&一昨年と2年連続の赤字、横浜は累損10億円と2チームとも財務状況は「赤点」状態。こうした日本のビッククラブのいいところだけを学び、ビッグクラブが出来ない部分で勝負する。今のSC相模原には、いい意味で忍者航空会社のようなユニークな経営をするクラブを目指して欲しいと思います。

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