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サイドポジションは、おもしろいぞ!

2009-09-11 00:02:39 | 勝利への叡智
EYさん、コメントいただきありがとうございます。サイドプレーヤーが、チームの中で重要かつ楽しいポジションであり、このポジションができれば、他のどのポジションも適応できる「お得な」ポジションであることを、多くのJYの選手に気づいてもらえるといいですね~。EYさんのコメントを見て、昨年平尾誠二さんの講演を、思い出しました。平尾さんのコーチングに関するお考えはEYさんと共通するものがあると感じました。

平尾誠二さん(上写真)は、ラグビー元日本代表監督、現在は神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督としてチームを率いています。現役時代、伏見工業高校・同志社大学・神戸製鋼と、各カテゴリーで常に日本一に導いた昭和ラグビー全盛時代の名選手です。平尾さんの「コーチング」に関する講演は、何度聞いても面白く、またラグビーを越えて企業・学校・スポーツのあらゆる場面で、共通しているなぁ~と感じさせてくれます。とくに、「選手の気質の変化に、コーチがいかに合わせ、今取り組もうとしていることの意味付けを共有し、小さな達成感を味わい続けさせることが、今の若い選手たちには特に重要」との話は、すごく腹に落ちました。

平尾さんは伏見工業時代、「スクールウォーズ」というTV番組にもなった山口良治監督による厳しい特訓で鍛えられました。山口監督は、その選手が「できない」 とわかっていることを敢えて、チームみんなの前でやらせて「へたくそ!」「こんな基本ができないならラグビー止めてしまえ!」と怒号を飛ばす典型的な「鬼コーチ」だったそうです。しかし、当時の選手は、山口監督に対し「なんだこの野郎」「なにくそ!出来るところを見せてやる」という強烈な反発心が心の中に燃え上がり、その反発が逆に成長の原動力になったそうです。でも今の選手に同じことをやって「ラグビー止めてしまえ!」と言えば、「はい。私にはできませんからさようなら。」と絶対戻ってくることはない、下手するとチームは崩壊する、と平尾さんは語ります。

平尾さんは、今の若い選手へのコーチングで重要なのは、「意味付け」だと言います。「何のためにやっているのか」「何の役に立つのか」「誰が喜ぶのか」さまざまな意味づけを与え、コーチと選手がそれを共有する事によって、選手自身、自分がやっている事の偉大さに気づきはじめ、モチベーションは高まっていく。そうすれば、気づきはさらに増え、その選手の向上心を大いに刺激することができる、といのが平尾さんの主張です。

「サイドポジションはおもしろいぞ~!」「これからのサッカーの攻守の起点はサイドだぞ~」「今の齋藤選手の得点はサイドバックの攻め上がりが起点だから、半分サイドバック得点だよね。」「サイドの守備!サンキュー!」こうした声が響くSC相模原JYの練習からは、必ずや「第二・第三の名良橋」が生まれるはず!JYのサイドプレーヤーの成長を願わずにはいられません。