Nonsection Radical

撮影と本の空間

街に観光客を誘致するには

2012年09月03日 | Weblog
いろいろなところを歩いていると、”我が街”に観光客を誘致と頑張っているところが多い。
和歌山県有田郡湯浅町でも、歩いているとアンケートを取られた。
その情報をどのように活かすかは知らないが、来た人から情報を得るのなら、もう少し根掘り葉掘り訊いた方がイイかとも思う。
アンケートでは、どこから来たか、年齢、宿泊か、何度目かなど決まりきったものだったが、それで何か役に立つのかしらとも思う。
どうせなら、無料休憩所なんかもあるのだから、お茶でも飲みながら感想や要望点など聞き出すのも手かもしれない。
知らなかったのだけど(汗;)湯浅は醤油発祥の地とか有名な街で、古い街並みを観光客が訪れ、中にはインターネットで見て外国人も訪れるという。
そういう話は、こちらが相手から聞き出した(笑)。
そういう話をする機会があったという事だ。

旧来の名所、旧跡を売り物にするのではなく、街を売り物に観光客を呼ぼうとする場合、必要なのは「情報、メシ、人」だ。
情報とは、雑誌、テレビ、インターネットなどの媒体での紹介、現地では観光地図やガイドの配布など。
幸いな事に、湯浅では湯浅駅に観光ガイドマップが常備されていて、大変役に立った。
また近くに、観光案内所やレンタサイクルもあった。

次にメシだが、ガイドマップに飲食店の案内があれば助かる。
今回、湯浅では食さなかったけど、飲食店の前を通る事もあり、店の様子を覗いてみたが、観光客が食べるにはどうもという感じのお店もあった。
もし街ぐるみで観光客を迎える気なら、お店にも協力してもらい、観光客が入りやすい雰囲気をつくる努力も必要だろう。
値段の高いものから安いものまであって欲しい。
単価の高いものを食べてもらいたい気持ちはわかるが、どこも高いものばかりだと敬遠される。

そして一番大事な事が「人」である。
街が勝手に観光客誘致しても、わしゃ知らん では困るのだ。
住民が”よそ者”がウロウロすることに慣れてもらわなければ困る。
胡散臭い目で見たり、ちょっとしたことで文句を言ったりするとイメージが悪くなる。
撮影と言う卑劣な行為(笑)をしている者としては、積極的に道行く人に挨拶し、相手に悪い印象を与えないように注意しているが、観光客慣れしている場所の人達は、おおむねおおらかに、あるいは知らぬ振りをしてくださる。
これは大変ありがたいと勝手に感謝している。
「イイ街だったよ」との印象は、多くがこういう人対人の”ふれあい”から生まれてくるものなのだ。

地方はどこも経済的に疲弊していて、”観光”での経済対策を考える地域も多い。
海外からの観光客も都市部や従来の観光地だけでは飽き足らなくなっても来ている。
国内でも若い世代を中心に「知らない世界」を国内に求めて旅する人がある一定数いる。
そういう”需要”に応えることで、日本の各地に人が行き来する事が増えるのは良い事だ。
昔「ディスカバージャパン」などとキャンペーンがあった時代もある。
知らない世界、あるいは再訪し再発見する旅のスタイルが復活する事が、活性化にもつながるのではないか。
それに応える準備を各地で始める事も必要だ。
日本にもたくさん楽しい場所があるのだ。





千光寺新道 尾道市


北九州市門司区東門司2丁目2から
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏のアバンチュールの結果 | トップ | 第三種接近遭遇 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事