Nonsection Radical

撮影と本の空間

3月30日 沈思黙考せず

2021年03月30日 | Weblog
私の先生は手が震えてカメラマンをヤメた人である。
それを聞いた20代の頃、ニコンF2で1/2秒でブレなかった私は他人事であった。
ところが最近の悩みと言えば手ブレ対策である。
とにかくソニーの一眼カメラがブレるのである。
先生の当時の年齢をすでに越した私はカメラマンをヤメなければならない。
しかし幸いなことに私はカメラマンではない。
単なるアマチュアである。
そのため、対策をたてることで”延命”あるいは”悪あがき”が許される。
最近までブレることに気がつかなかったのは、普段使っているコンデジには手ブレ補正が最初から備わっていて、その恩恵に授かっていることに気がつかなかっただけなのだ。
それがPCレンズとコシナの超広角レンズが使いたいがために買ったソニーのイチデジでブレブレなのが判明し、何か対策を取らないとマズイなあと思った。
そこでやったのが、シャッター速度を上げるということ。
そしてシャッター機構の特色を使った先幕電子シャッターの利用。
ソニーカメラの説明書がもうひとつ詳しくないのでなぜなのかはわからないけれど、M(マニュアル)にして絞りとシャッタースピードを設定してISO感度をオートにすると勝手に変化して適正露出になる。
レンズはすべて非純正マニュアルなので、A(絞り優先オート)かMしか使えないのだけれどAでISOオートにするとなぜかシャッターは1/60に固定される。
そうなるといつも一定以上のシャッタースピードにするにはMしか選べないのだ。
というよりMを選んでおけばいつでも指定速度でシャッターが切れるのだ。
なぜかはわからないけれどそうなっている(経験上)。
そこで一体どれぐらいでブレるのか調べてみたのだが、50mmズミクロン(自称)で1/125なら大丈夫。
1/60だと完璧ではない。
もう写真やめるレベルだ!
でもアマチュアなので他の方法を考える。
王道はカメラを買い換えるだ。
幸いな事に(?)手持ちのカメラの下取り価格がヨロシイ。
これにあと数枚の聖徳太子(死語)を加えると手ぶれ補正のついたカメラが買える。
では買おうと、さっそく下取りに出すための梱包を始めた。
ところがである。
レンズをはずしてカメラボディにキャップをつけようとしたら見当たらない。
少し前に目の前のパソコン机の上にあったのがないのだ。
雑品を入れる棚を探すが見当たらず、機材を入れるボックスをぶちまけるが見当たらず、部屋中の物入れをすべて調べるが見当たらず、結局半日探して机の足元の段ボール箱から発見。
そのあいだに情熱は醒め、「工夫して使えばいいじゃないか」と納得の声を心に聞いて一日が終わった。

大衆食堂の人々 呉智英 著 (双葉文庫) 読了

フランシーヌの場合は を歌う。
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