Nonsection Radical

撮影と本の空間

どこもかしこも

2019年10月25日 | Weblog
あのNHKでさえもお膝元の渋谷の新しいビルの完成をニュースにしていた。
それをラジオで聴いていた家人が「でもみんな同じお店が入るだけなんだよね」とsatoboが言いそうな事を呟くのでビックリした。
大きなテナントビルを建てるというのはデベロッパーの儲け話であってそんなに珍しいことではない。
そこにたくさんのショップを入れるのもよくある手口だ。
問題は、そのテナントショップが日本全国どこもどれも同じであるという行きづまり感である。
いやいやまだ知られていないショップが新たに入って飛躍して・・・などというのは夢物語で、テナント料のことを考えたら実績のあるショップでないと無理だろう。
都内でも各地にお店があり、当然渋谷にもとなれば以前の店舗から移動となり、元の店舗は閉鎖か・・・
単なるショップの移動と集約化でデベロッパーの営業活動でしかないと思うのはうがった見方か。
テナント料は上昇していき、大家は喜び店子は選別され、と”高級化”へ向かっていくのか。
でも、今これから必要なのはブランドショップの恒久化ではなく、新たなブランドの誕生ではないのか。
もちろんそんな事にデベロッパーが関わるわけがないし、その力もない。
だからどこかで誰かが本当はその地ならしをしなければならないんだけど、すでに行政も民間資本にもその力はないだろう。
タネをまいて大きく育てる様な悠長なことをしていられないのだ。
その場にあるものをその場ですぐに刈り取るのに忙しい。
金が回らないと都会ではすぐに死んでしまうのだ。
だからむしろこれからは落ちるところまで落ちて”落ちついた”地方都市で地道に生業を育てたほうが良いのかもしれない。
東京で手に入るものはちょっとした地方都市でも手に入るようになったし、アマゾンもあるし(笑)。
これからは都会から地方へそこでしか見つからないものを探しに人が訪れる時代になるだろう、通販もあるし(笑)。
そういう生きていく才覚をこれからは身につけることが大切になると思う。
その際にはネットサイトが商売のエッセンスにつけ加える話題程度のニュースに取り上げられるのではなく、そういうネットサイトでは相手ができないような確固たる信念を持つか、不安になるぐらいいい加減そうに見える柳腰で消費されないように気をつけなければならない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨の予報で | トップ | 締め出し考 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事