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撮影と本の空間

20250601 まつわる話が好き

2025年06月01日 | Weblog
今「玉電松原物語」坪内祐三 著 新潮社 2020年発行を読んでいます。
著者が育った世田谷区の現東急世田谷線松原駅界隈にまつわる思い出話です。
坪内氏の著作はほとんど読んだことがなく、この本を読んでみようと思ったのは私が仕事をしていた場所に近く、実際に著作内の場所を徘徊したこともあったからです。

最近は「俺の若い頃は・・・」などという昔語りはハラスメントになるといわれてタブー扱いになるそうですが、実は私はそれを聞くのが好きなんです。
昔語りだけでなく、若い人の身の回りの話なんかも好きです。
単純に他人の話す「まつわる話」が好きなんですね。
で、この「玉電松原駅」界隈にまつわる話に興味があって読み始めたのですが、自分が歩いた記憶と本文の記載を照らして、さらに松原を検索して出てくる「まつわる話」を読み始めるととまりません。
どんどん話が広がっていき本を読むのは中断して、まずはネットの情報を把握してと拡散しすぎているのが現状です。ネットにも興味深いまつわる話があり、それをまた検証するために「ネットサーフィン(死語)」しています。

仕事を一緒にしていた人のひとりは「界隈」に住んでいる人でしたので、以前から昔はどんな場所だったかとか移り変わりを聞いてもいたので、自分との関わりは、近くで仕事をしていたというだけなのに、やけに親密感がありました。
そういう「まつわる話」を探してネットなり本なりで読むのが楽しいのですが、やはり”本人”の口から聞く話が一番面白いのです。
ですから仕事中でも時間のある時には誰かを捕まえて(大抵は暇にしている年長の役職者)根掘り葉掘り聞いたものです。
そこで交わされる話は出版される本にも増して有用なものなんです私には。
まわりでも掛け合い漫才のような話の展開を面白がっていました。
そこには単に昔は良かったというような懐古趣味はなくて、話として面白いかという視点からの物語なのです。
そういう視点からもこの「玉電松原物語」は好きなんです。
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