Nonsection Radical

撮影と本の空間

情報を積み上げる

2017年04月09日 | Weblog
電子書籍で読んだ紙の本の紙の本の情報からブックオフでさっそく手に入れることができたのはラッキーであった。
すごくわかりづらい言い回し(笑)
つまり、ブックオフでラッキーにも手に入れることができた本というのは、本来は紙に印刷されている本の電子書籍版の書評に書いてあった本だったのですよ。
その本は30年ほど前に出版された本で、当時話題になったことは記憶にある。
年寄りの利点の一つは、その当時をリアルタイムで経験していることで、この経験の有無が非常に重要な時代になっている。
だから年寄りの話は、長くて繰り返しで時代錯誤であっても聞く価値があるのです。(笑)
当時話題になったが、当時はどのように捉えていいのかわからなかったことを今再び吟味してみようと思うのが、古本屋さん通いをしている大きな理由なんだな。
”オトナ”になって初めて理解できることってたくさんあって、今になって「ああそうだったのか」と腑に落ちることが多いのだけど、そういう時に助けになるのが当時の資料なんだけど、情報化社会と言われるようになって、逆に情報があっという間に消えてしまって利用できないということが問題になっている(個人的に)。
もちろんどんな情報がどこにあるのかないのかネットからもわかるという便利な一面もあるんだけどね。
たとえば戦後の自由な空気の中で教育を受けた”若い”首相が、学んでもいない昔の教育思想に”憧れ”を抱いて”復興”を画策しているのだって、大きな勘違いがあったりしても、そんなものなんだと受け取ってしまう時代だし、最近読んだ「滝山コミューン一九七四」だって、当時を知っているかどうかで評価がわかれるし、知っていても評価がわかれる。
時代性というものはそういうものなんだけど、そこで重要になるのは情報で、それも積み上げた情報なんだと思う。
ほんの数冊の本を読んで歴史認識をネットで語るのは簡単だけど、そんなものじゃないでしょと思うんだよね、たとえばの話。
自分の人生だって一冊の本にしたら、通り一遍のことしか書けないでしょ。
そんなものじゃないでしょ人生って(笑)。
人生も後半になって(苦笑)、そろそろ自分の記憶をまとめようと思っているのかもしれない。
まとめたからって自分が死んでしまえば、頭の中の記憶も同時に消えてしまうのだけど、それはそれで潔いものであるので、自分の中の自分だけの記憶を自分のためだけに整理するってことに最近は魅力を感じているんだよねぇ。



キャットストリート 1
東京都渋谷区神宮前3丁目
撮影 2017年3月20日 月曜日 10時15分
コメント
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