Nonsection Radical

撮影と本の空間

今のヤツらはだらしない

2014年06月04日 | Weblog
内閣府が発表した「子ども・若者白書」(昔は青少年白書と言った)てのがあって、簡単に概略を眺めていると、まあ結論として新聞報道などで言われているように「日本の若者は自信も希望もない」ということになるんだけど、そんなことはずっと昔の1960年代に東京ボン太が「夢もチボーもないね」と言っていたんだから驚くことではない。
諸外国と比較した若者の意識が特集されているんだけど、だいたいものごとに消極的で、学校にも仕事場にも家庭にも満足していない
こういう報告を読むと、ああなんてだらしない連中なんだ、だから若い者はダメなんだ、と若者じゃない連中が思うんだよね。
そしてこれは若者のことを語った調査結果なんだと思って、きっと誰かに「近頃の若ケ~やつは・・・」って年寄り染みた口調で言うんだよきっと。
でもそれは違うんじゃないの?と思ったんだよね。
こういう調査は、結果を若者に見せて「お前ぇらはよ~」というためにしているんじゃない。
若者がこういう感じを持っているのが現在の日本社会なんだよ、というための調査だろう。
つまり夢も希望も未来も感じないって言ってんだよ。
これは若者の責任か?
若者じゃないものの責任だろ?
だって今の日本社会は若者が作ったものじゃないんだから。
実質、敗戦後の焼け野原から当時の若者が作り上げてきた結果が現在の日本の姿だろ。
そして”幸いなことに”その立役者であった若者が、医療技術の進歩によって現在もカクシャクたるジイさん、バアさんとして多数派として老人層を作っているわけだ。
そんな連中が「まったく近頃の若者は・・・」なんて言っているんだね。
そこに問題があるとは思わないのか?
今はジジババになった連中が作り出した社会の成り立ちが、相変わらずそのままあり続けて、人共々大手を振って存在している世の中に、若者が夢や希望をモテるわけがないじゃないのさ。
どう考えても問題ばかりあって、時代遅れじゃないの?というシステムがそのまま続いていて、若者にはなんとも暮らしにくい考え方や制度や習慣がうじゃうじゃあるのに、自分らには都合がイイからって押しつけているのが調査結果に現われているとは思わないのか?思わないよね。
だから若者のやる気がなくなるわけさ。
それだけのこと。




善法寺橋
兵庫県尼崎市小中島上ノ瀬
撮影 2014年5月1日 木曜日 12時35分
コメント
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