Nonsection Radical

撮影と本の空間

何も変わらない

2014年02月10日 | Weblog
「日本の官僚」田原総一朗著 文春文庫 は、1979年に雑誌連載された記事をまとめたものだ。
各省庁別に取材をし、それぞれの実像と問題点をあぶり出そうとするものだが、文体は例のテレビのでの口調を思い出させるものだ。
読んでいて頭がクラクラするのは、35年も前とは思えないぐらい世の中はそして人は国は何も変わっていないという事にだ。
極めて人間臭い情緒で国は動き、世の中は作られ、それでいて官僚は「理路整然」と職務に励んでいると思っている。
欲得で動くのは国民と政治家で、それに流されないように理論立てて導いて行くのがエリート官僚の務めだと思っている。
その一方で出世競争に明け暮れ、妬(ねた)み、僻(ひが)み、嫉(そね)みで、理性そっちのけで足を引っ張る姿を田原に見せつける。
そういうものだもの。
人間だもの(笑)。

実はこの本には続編があって、「新・日本の官僚」1986年の日本を描いたもの。
その解説を書いているのが、東京大学助教授 舛添要一!
タイムリーだねぇ。





サンサンタウン 中央通り商店街
和歌山県海南市日方,名高
撮影 2013年12月21日 土曜日 15時30分
コメント
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