3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

東京五輪をめぐる利権の構造にメスをいれるべきであるーこのままスルーできないでしょ

2015-08-20 15:01:12 | 現代社会論
五輪のエンブレムをめぐっては、新国立競技場と同様に、利権の構造がうごめいていることが取りざたされるようになった。
新国立はゼネコンの利権だが、エンブレムは広告代理店などをまきこみ、相当、奥が深いというか、たぶんメディアも一緒だから面倒である。
鎮火するのをひたすら待っている人がたくさんいるんだろうなあ。

しかし、世の中に正義派のジャーナリストがいるなら、こういう問題にこそメスをいれ、日本の利権の構造についてこの際暴くべきではないだろうか。
五輪をめぐっては、国民感覚とはかけ離れた巨額の資金が動いている。国民には何も知らされることなく、大儲けする業者がいるのである。
五輪景気、スポーツより儲け、パラリンピックなどにはどのくらい関心があるのか、あやしい。

エンブレムの問題も掘り下げればいろいろ問題が出てくるはずで、それを知ったら国民は怒髪天のような状況もある。
それで、とにかく、静かに幕引きをしたい人たちがいるのだろうが、そうは問屋は卸せない。
国内に多くの問題を抱えている我が国、社会保障の問題にしてもとにかく税金の使い方が問題である。
医療も介護も利用者負担は増大しているのだから、知らないうちに甘い汁を吸う輩に対しては鉄拳をくだせ、という世論がでてくるのは仕方がないだろう。

日本のメディアのジャーナリスト精神がどこまで骨太で本物なのか、見ものである。
先進国としてのメディアの威信をかけて、メスを入れてほしいものである。

ばれなければ何をやってもいいという最近の傾向は困ったものである。
盗作、盗用であふれている。ちょっと前の日本人はもっと謹厳実直だったようにおもうのだが、それは幻想だったのだろうか。


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安倍首相の「積極的平和主義」は平和学の積極的平和(Positive Peace)の盗用でしかも誤用という状況

2015-08-20 12:28:08 | 現代社会論
安倍政権が多用する「積極的平和主義」。実は平和学の世界では「積極的平和」とは、有名なコンセプトなのだそうである。
平和学でいう「積極的平和」とは、貧困、抑圧、差別などの「構造的暴力」がない状態のことをいい、決して「テロとの戦い」に勝利して、脅威を取り除くようなことではないとのこと。

この「積極的平和」を提唱したのは、平和学の第一人者で世界的に「平和学の父」と知られるヨハン・ガルトゥング博士。世界中の大学で平和学を教えて来られ、これまでに世界100ヶ所以上の紛争調停をしてきた実践者。

で、今来日している。ガルトゥング博士は、安倍総理が掲げている「積極的平和主義」についての感想を求められ、次のように語ったとか。
「私が1958年に考えだした「積極的平和(ポジティブピース)」の盗用で、本来の意味とは真逆だ。」とのこと。

これはやばいのではないか。

8月15日の70年談話でも最後のところに「積極的平和主義」を掲げている。
で、この英文訳は、確か“Proactive Contribution to Peace"だった。

貧困、抑圧、差別などの「構造的暴力」をなくしていく努力が「積極的平和主義」であり、違憲の安保関連法を無理やり通して、軍事的拡大を図ろうというのは違うのである。
安倍の積極的平和主義はProactive Contribution to War である。

「平和」を作ろうとして「戦争」するなんて、本末転倒だよね。

平和を作る戦争なんてありえない。
戦争は戦争だ、その戦争を抑止するために何ができるか、その根源にあり暴力を生み出す貧困や抑圧、差別をなくそうというのが積極的な平和主義というもの。

一国の総理たるもの、もっと勉強しなければ恥ずかしいですよ。

で、これからは、安倍首相は「積極的平和主義」を使えなくなってしまったということ。
五輪エンブレムどころでなく、首相までも盗用疑惑だなんて、恥ずかしくって、国際社会のなかで穴があったら入りたい日本国民なのである。



ヨハン・ガルトゥング博士がYou Tubeの中で語っています。
日本の方に期待しています。
憲法9条は譲らない。憲法9条が当たり前の世の中にしよう。
とても力強いメッセージ。

ヨハン・ガルトゥング博士関連の情報は、次のサイトをご覧ください。
https://motion-gallery.net/projects/galtung

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東京五輪がエンブレム、新国立で混乱、泥沼化している

2015-08-18 14:58:16 | 現代社会論
オリンピックは大きなお金が動くので、この時とばかり稼ごうとする人たちが群がっている。
新国立競技場、エンブレム、とにかく、巨額の資金が投入され結果として大儲けする人たちがでてくるという構造。

子どもの貧困、フクシマの処理、東北の復興支援、介護職の給料が安くて離職、人が集まらず、どこの介護施設も人材不足に苦しむ。年金のみで暮らす多くの高齢者は貧困である。オリンピック景気の恩恵に浴することはできない人々が多すぎる。
オリンピックに投入される資金の数%でいいから、こちらのほうにも向けてほしいものである。

我々は東京オリンピックに豪華絢爛な競技場など求めていない。
これからは環境配慮が主流である。お金をかけず環境に負荷をかけずが基本である。
経済大国の日本、世界の経済の中心の東京でのオリンピック、で、その足元では貧困な子どもと高齢者がたくさんいて、環境配慮もなく、がんがん電気を原発で作って・・だなんて、なんて貧しい政策。知を感じないよね。

つまらないデザイン、広告代理店とゼネコン、芸能プロダクションが大儲けするようなオリンピックはいらないのである。

だいたい、真夏の東京でマラソンなどできるはずもなく、狂気の沙汰である。
都下、奥多摩でやるのならわかるけど。
都心では無理である。
早朝に都庁前を出発して高尾までいくか?

開会式の内容を今から憂うる。
子どもみたいな制服着た女子児童がでてきてまずい歌を披露する。
目を覆いたくなるよね。

未熟な日本。
ロリコン日本。
おばさんはいやになってしまうよね。

開発途上にある国々が、さすが日本、東京である。
と感動してもらえるようなオリンピックを望みたい。
知を感じる血の通った細部に伝統と文化をちりばめたオリンピックになってほしいと思うのは私だけだろうか。

とにかく、いくらお金がかかるのか、どこにいくら払うのか、明らかにしてもらいたいものである。
我々の税金がオリンピックに投入されるのは反対しないが、いったいいくらかかるのか、情報を公開してもらいたいのである。
いつの間にかどんどん意味のないところに税金が投入されてしまうのは、許しがたいのである。
右肩上がりの時代ではないのだから。
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引っ越し:ルーフバルコニーのある家

2015-08-18 10:00:58 | 日記
中年になって引っ越しをした。ルーフバルコニーのある家。

これまで、いろいろなところに住んできたのだが、広いルーフバルコニーの恩恵に浴することができることほど素晴らしいことはないように思うのである。

雨に打ちぬれてるバルコニーチェアをみるのも趣がある。
風に吹かれるトネリコを心配することはあるが、それも自然との対話のようで面白い。

家の中の部屋は限られている空間だが、ルーフバルコニーは無限に広がる空があるので、これほど広々とした空間があるだろうかと思う。
高層マンションやビルがはるか遠くみえる。その間に広がる青空よ。
夕方になれば、近くの家々の明かりがぽつぽつとついてきてその日の終わりを告げる。
あたりが夕焼けに染まっていく。

春の鳥のさえずり、梅雨時の雨の音、夏の終わりのセミの声、秋の夜には満月が輝き、まぶしいくらいである。
銀杏が美しく金色に色づいていく様よ。
冬の空、星々が遠く瞬き夜空を飾る。四季折々のその風景に見とれる。


ルーフバルコニーでほっと一息するわずかの時間。
忙しい仕事の締切や会議での対立もすっかり忘れてしまう。

ルーフバルコニーのある家に引っ越して1年余。
もうずっと生まれたときから住んでいるかの錯覚に陥るほどなじんでいる。

この家をこの上なく愛しているのである。




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NHK アーカイブスでみた「遺族」(1961/08/16)も秀逸だ 

2015-08-16 18:54:01 | 日記
映画監督山田洋次のテレビ初脚本作品。2014年、川口アーカイブスで発掘された作品で「遺族」というのがある。
終戦間近、鹿児島県知覧の飛行場から飛び立った特攻隊員と残された遺族の実話をもとにした物語。

ドラマ本編の前や途中に若者や自衛隊員、そして遺族のインタビューが入る斬新な構成である。太平洋戦争終結から16年、戦争が忘れ去られつつある中、「特攻隊員の死」とは何か問いかける。昨年、2014/02/20、NHK BSプレミアム「プレミアムアーカイブス」枠でアンコール放送されたのを偶然みてひどく感動した。

また、やらないかと思う。
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