3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

障がい者差別もはなはだしい  岡山短大の視覚障がいの准教授へのひどい仕打ち

2016-03-24 15:31:03 | 現代社会論
岡山短大ってどういう大学?
視覚障がいがある准教授が配置転換にされたという。
障がい者差別のモデルのような対応、こういう対応をした大学側は無知、不見識としか言いようがない。

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岡山短期大(岡山県倉敷市)で准教授を務める山口雪子さん(51)=幼児教育学=が23日、短大を運営する学校法人を相手に岡山地裁倉敷支部に訴訟を起こした。山口さんは「視覚障害を理由に4月からの授業や卒業研究の担当を外され、事務職への変更を命じられたのは不当」と主張。今の立場(地位)の確認と配転命令の撤回を求めている。

 訴状によると、山口さんは2月、短大側から①授業中に飲食したり、無断で出て行ったりする学生を注意できなかった②筆記試験を採点する際に学生の答案を第三者に読み上げてもらった――などと指摘され、2016年度から授業や卒業研究の担当を外すことを伝えられたという。

 山口さんは網膜の異常で視野が狭くなる進行性の病気「網膜色素変性症」を患う。岡山短大の教員になった1999年当時は見えていたが、約10年前から視力が低下。14年には退職を勧められたが、私費で補佐員を雇い、授業を続けている。山口さんは岡山市内で開いた記者会見で「排除しないでほしい」と訴え、代理人の水谷賢弁護士は来月施行の障害者差別解消法や改正障害者雇用促進法に触れて「(訴訟は)法律に実効性があるかどうかの試金石になる」と述べた。

 一方、原田博史学長は取材に「差別ではない。教育の質の保証に関わるため、指導がきちんとできる教授に代えた」と話している。

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東大の福島智教授の例を知らないのだろうか。福島先生は、現在東大の教授である。生後5ヶ月で眼病を患い3歳で右目、9歳で左目を失明する。18歳のときに突発性難聴で失聴し全盲ろう者になる。そのため、18歳までの音の記憶が残っており、自分の声を聴くことはできないが、よどみなく口で発話する事ができる。実際、講義や講演会でも発声して話している。母・令子の考案した指点字を使い会話とコミュニケーションをはかる。指点字は全国の盲ろう者に広く知られ、盲ろう者のコミュニケーション手段の新たな選択肢となる。
盲ろう者として日本で初めて大学へ入学(東京都立大学(現在の首都大学東京)人文学部)。金沢大学教育学部助教授、東京大学先端科学技術研究センター准教授を経て現在教授。

山口准教授は授業や卒研の指導から外され、事務職になるように大学から言われているとか。
これほど恥ずかしいほどの差別をやれる大学ってどんな大学なんだ?

学生が飲食するのは、学生が悪いのであるし、無断で出ていく学生を注意するのは、教授の仕事か?
あほらしい。教員の仕事は教育研究である。そんな凡蔵な学生などさっさと出て行ってよいのである。小学校じゃあるまいし。
一部の実験を除けばあらゆる講義は可能である。
障がいがある先生が頑張っている姿をみることがすでに教育だと思う。
筆記試験の答案を第三者に読み上げてもらって何が悪いんだろう。
視覚障がいなのだから、当たり前だろうに。

障がい者差別解消法の施行が待ち遠しい。
こういう法律違反の大学はどんどん訴えられて、賠償請求されたらいいのである。

がんばれ山口准教授、応援してます。



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