3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

浅田の巻き返しは称えたいけど:「私なり」の恩返しできた

2014-02-21 09:13:27 | 現代社会論
浅田のフリーでの巻き返しは素晴らしく6位に食い込み、めでたしめでたしの雰囲気。

みな、そうだ、最後まであきらめずにがんばって、とか、記憶に残る演技を、などと声援を送っていたので、日本人は、それなりに満足しただろう。
というか、当初の目標は金メダルだったので、それにははるかに及ばず、実は、とても落胆しているわけで、そういう落胆をなんとかしようと記憶に残る演技を、などとごまかしているようにも思える。

本人の弁、「私なり」の恩返しができた、と、自分に言い聞かせるように言っているのを聞くと、よかったねと思う反面、やはり、そこがちょっと甘いと思うのである。
浅田は応援しているし、批判するつもりもなく、基本的にはよくやったとほめたたえたいのだが、
この「私なりに」という言葉に「逃げ」を感じる。正面からとらえていないように思えるのだ。

結果が出せない時、私なりに頑張りました、という言い訳を若いもんがするのだが、私の仕事関係でそういう発言は禁句である。
結果を出せないことを冷静に分析し、ここが弱かったとか、力が不足していたとか、きちんと整理できなければならないのである。
「私なりにがんばりました」というのはいわゆる仕事ができない社員の言い訳常套句である。

そういう視点で辛口でみると、浅田はもう少し大人にならなければならないだろうと思う。

キムヨナだって同じような重圧に耐えていたはず。
銀で悔しいに決まっている。しかし、淡々としてインタビューに答えていた。
そこに大人の女の冷静さと器の大きさを感じる。
比べてはいけないが、まだ、浅田は子どもなのである。
だれかに依存しているのだ。精神的に。
周囲の人々とは一定の距離を保ち、これを機に本当の意味で、大人の女として一人立ち上がるときではないだろうか。







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