3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

NHK『これは経費で落ちません!』

2019-09-07 11:53:42 | TVノート
なつぞら、おしん、ピアノの森、を見ているが、『これは経費で落ちません!』とかサギデカというのも見ている。
テレビ漬けの年寄りみたいであるが、これらはなかなか面白いのである。
経費・・・は経理部の硬い女性職員の話。キャストがはまっていて、面白すぎる。
不正経理、私用流用ありで、会社の経理からみえてくる人間模様を描く。
せりふがとてもよい。見ているほうは正義感に駆られる。
そして、最後は正義は勝つというような話が多く、軽快なやりとりが痛快である。

おしんのように重たくなく、だからといってなつぞらのような軽さでもなく、なかなか良いドラマなのである。

それから、サギデカというのも面白い。先日第1回をみた。オレオレ詐欺にあった高齢女性を泉ピン子が好演していた。
犯人グループの一人の生活歴が暴かれるが、それは極貧、放置された子どもで、養護施設で育ったという青年だった。
警察、詐欺、子どもの貧困がつながり、なかなか世相を反映するようなよいドラマだと思う。

それにひきかえ、大泉のラグビーの話はつまらない。
なつぞらのなつの話もつまらない。なつは働く母の根性のようなものがない。へらへらしていて俳優にそういう社会的な視点がまったくないからだろう。つまり、中身がない俳優が演じているから、仕方ないといえばそれまでだ。かわいいといっても見飽きてしまった。ホント、演技指導がなってないのひとことである。

ドラマをつくるのは大変だろうが、物語の底に視聴者に訴えるべき社会的メッセージがこめられていないとだめなのではないだろうか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019.9.7 バルコニー便り

2019-09-07 11:09:53 | 日記
海外から帰ってきてみたら、秋の気配がした。
昨日は高温注意報が出るくらい暑かった。日差しは相変わらず真夏のようであったが、今朝の日差しは秋そのもの。
秋がやってくる。
小さな鳥がチッチと鳴いているので目をこらしてみるとメジロらしい。さらに、雀より小さな小さな鳥が懸命に鳴いているが、あれはメジロでもなくなんだろう、と思っているとサッと逃げていってしまった。

8月のヨーロッパは異常に暑かった。
もともと涼しい地域ではクーラーがないので、暑いったらありゃしない。
それでも湿度は低いのでなんとかしのげた。夜は涼しいし、クーラーがなくても大丈夫であった。
帰ってきて、そのあとはぐんと気温がさがったらしい。旅行中に暑いと洗濯が大変なので、イヤだ。
寒ければ同じものを着ることも可能だが、暑いとそうはいかない。
EU議会近くにいった。ブリュッセルは突然の雨にたたられ、暑かったが、それでも古都の美しさに圧倒された。
歴史的にみればヨーロッパの中心で富と情報と人が集まる場所である。
ベルレーヌもランボーもこの地で詩人の人生を歩んだ。
英語、ドイツ語もなんとかいけるが、フランス語はだめなので、ベルギーでは暮らせないと思うと残念である。
せめてドイツあたりにすんでみたいものである。

帰国してBBCをみているとイギリス議会は大混乱である。
民主主義が泣く。
イギリスはもう衰退の一途をたどるのだろう。
まともな政治ができなくなったら、過去にどんなに栄光にあふれる国だろうとおしまいである。
アメリカもイギリスも後退していくのだろう。
それにしてもアメリカもイギリスも衰退するのは勝手だが、のちの世界の地図が描けない。これはものすごく問題だと思うのである。

こんな時代だからこそ日本は隣国とぜったい争いごとはしてはいけない。
昏迷の時代に生き残るためのは、隣国との摩擦をぜったいに避けることである。

国内の選挙対策、票稼ぎのために受けを狙うために隣国との摩擦を引き起こすようなことがあっては100年後悔することになるのでやめるべきである。
我々は、70年余、とにかく争いごとはせずにやってきたのである。
少しぐらい貧しくても、消費税があがっても文句はいわない。
そのかわり、他国とよい関係を維持することのほうが大切である。
少しばかり裕福であっても戦争が始まればすべて奪われるのである。そんなことはわかりきったことである。

だから、とにかく外交力が必要であり、国民はバカな政治家の不穏な言動は許さないという姿勢が必要である。
平和なんてあっというまに砕かれる。不穏当な政治家の発言、国内の票稼ぎのための言動が、これまで培ってきた外交努力を打ち砕いてしまってはならないのである。
我々は世界の動向に敏感になり、平和維持のために考え抜いた言動をとる。ストイックにならねばならない。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK「ピアノの森」も最終回が見えてきた

2019-09-07 10:59:00 | 音楽ノート
ピアノの森も最終回が見えてきた。
全23回のうち20回が終了、明日21回が放映されるはずである。
ショパンコンクールの全貌が描かれる。ファイナリストひとりひとりのこれまでの人生とショパンの音楽を重なり合わせながら、コンクールが描かれる。
ファイナルはショパンのピアノ協奏曲1番か2番を演奏する。
で、CDを探してみると案外ないものである。
アルゲリッチのものや中村紘子のものなどがあるが、私が良いと思えるものはKrystian Zimermanのものである。
2枚組みのもので、ティンマーマン渾身のアルバムである。
指揮振り、でものすごい演奏である。
こんなにふんわりとロマン派ど真ん中の演奏はめったにない。感涙ものである。これがポーランドのピアニストによるショパンである。
海もパンウエイも真っ青。


多くの人がこのアニメをみてショパンファンになったら良いなあと思う。
そして、本物を聴いて感動して、さらにショパンの深みにはまったらよいと思う。
クラシックファンが一人でも増えたらうれしいのである。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする