3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

ミステリーチャンネル 山崎豊子「不毛地帯」の面白さ

2018-04-22 14:58:43 | TVノート
このところミステリーチャンネルでやっている「不毛地帯」を見ている。
ミステリーチャンネルだから、ポアロやシャーロックホームズが定番なのだが、「不毛地帯」をやっていて、これが面白いのである。
4.22は最終回である。

フジテレビでやっていたときは視聴率が振るわなかったようであるが、私もこのドラマをやっていたことを知らずにいたので、今になってこのドラマの面白さがわかって、よかったと思っている。

主人公の壱岐正はかつて大本営の参謀であった優秀な軍人、その後シベリア抑留11年で艱難辛苦の末帰国して、それから近畿商事の社員になって商社マンとして活躍するという話である。
妻は和久井映見、愛人は小雪で、この小雪の演技が最悪なので、いらないと思うのだが、というかあまりの下手さにこのドラマの低迷は小雪にあるとしか思えないのだが、まあ、それはそれとして、とにかく面白い。

1人の商社マンの16年間の仕事をみると当時の高度成長を支えた男たちと妻たちの実像が見える。
敗戦、シベリア抑留の苦しい体験、その体験が高度成長を果たすことを日本人に熱望させたことがよくわかる。

今の商社マンが何を縁に働いているのか不明だが、当時の人々は、男女性別役割分担をベースにして、とにかく、日本の反映のために働いたことがわかる。
今の商社マンはマネーゲームに狂乱しているだけで、ミッションというのがみえないが、壱岐正世代は確かに日本の経済成長というミッションがあった。それが妥当なものだったかは定かではないが、とにかくあったと思うのである。

最終回までどのような話の展開になるか楽しみである。
もう一度、山崎豊子の原作を読んでみたいと思うのである。実はyou tubeで最終回を見てしまったのだが、何度みても感動する。

それにしても、石油の掘削に情熱をもやす竹之内豊がすごくかっこいい。
竹之内豊ってこんなにかっこよかったのかと思うのである。
不毛地帯をみて、竹之内豊のファンになってしまったのである。
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財務事務次官のセクハラが日本の働く女性たちの実情を暴露した

2018-04-22 13:06:53 | 女性の地位
日本の財務省のトップがこんなセクハラ発言をしていて、恥ずかしい。
しかも、事務次官を擁護する発言もあるようだ。逆に告発した女性記者を非難する発言があることに驚く。
いつまで、こんなことやっているだろう日本は。
G20どころではない。先進国の財務大臣レベルがあつまって、麻生がなにをいってもこれじゃあ相手にされない。あんたの国じゃあ財務省のトップがこんなこといっているんかい?と軽蔑しかないだろう。麻生がセクハラ事務次官を擁護していることもすっかり知れ渡っていて、直接いわないかもしれないが、明らかにバカにしているだろうと思う。恥ずかしい限りである。セクハラがなんであるか、日本の官僚組織、政治組織がわかっていないということが悲惨なのである。
セクハラオヤジが告発されて、いや、そんな気はなかったんだが、いやだっていうなら、取材に来るなとか、そういうトーンでまとめられる日本の受け止め方があるとすればこれは絶望である。

新聞労連の全国女性集会でも話題になった。
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セクハラ告発:「勇気ある行動、感謝」女性記者がエール

 日本新聞労働組合連合(新聞労連)の全国女性集会が21日、東京都内で開かれた。財務省のセクハラ発言疑惑を受けて被害の実態や改善策を語り合い、テレビ朝日の女性記者に「勇気ある行動。感謝したい」とのエールが相次いだ。

参加者は「取材先からキスを強要された」など被害を報告。「セクハラは日常的で感覚がまひしていた」「記者として認められなければというプレッシャーがある。セクハラも業務の一環とすら思いこんでいた」と悲痛な思いを語った。

 メディア自身が組織的な対応を怠ってきたことも問題視。多くの女性記者が「我慢し黙認してきたことが最悪の結果を生んだ」と自責の念を口にした。全国紙の記者(45)は「人権侵害だという報道指針や、根絶に向けた業界としての姿勢を示すべきだ」と強調。小林基秀中央執行委員長は「女性記者の生の声に改めてショックを受けた。マスコミも男性中心の組織文化を変えるときだ」と訴えた。【中川聡子】
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日本社会は徹頭徹尾男中心社会で、女性の社会進出はもてはやされたが、その一方で男並身に働くことを強いてきた。
女性たちもセクハラに負けていられないので、スルーしてきたのだろう。しかし、これだけ女性が働く世の中になったのだから、女性自身が不快なことははっきりとNOと言えなければうそだろう。
女性たちはもっと強くならねばならない。NOを言おう。そして、女性が後ろから撃つことはやめよう。男性の思う壺だから。
告発した女性を全面的になにがあっても支持しよう。
私も職場で、男のハラスメント(女も含む)行為は許さないというスタンスを守り続けている。
権力を持つものをチェックする必要がある。
給料が減っても告発する勇気が必要なのである。女性を守る組合が必要なのだろうなあ。


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