3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

都知事選と若者

2014-02-03 16:51:38 | 現代社会論
都知事選、候補者がほとんど高齢者だという批判がある。
確かに、元総理70代半ば、若手がますぞえである。
候補者が高齢だからと言って保育園待機児童の問題に関心がないかというとそんなことはない。
かつては、政治家といえば、年寄りだった。若者が多い時代だって政治家は年寄りだった。
政治には当事者性はある程度必要かもしれないが、高齢者だからといって若者の気持ちや生活状況がわからないかというとそんなことはない。
子どももいるだろうし、自分もかつては若者だったから。
それより、若者が高齢者の状態を想像できないほうが危険である。
若者は高齢期の生活をイメージすることができない。
若者の親なんてせいぜい団塊の世代ぐらいだから、それ以上の高齢者の生活支援について考えられるかというとそのほうが無理というものなのではないか。

私は候補者が高齢だという批判は当たっていないと思う。
若者の意見を政治にというのは基本的に賛成だが、まともな政治家なら、あらゆる世代、それぞれの生活課題、政治の在り方をイメージできるわけで、そうでなければ政治家なんかになってはいけないのではないかと思う。

若者が高齢期にある人々の生活をイメージできずに、自分たちの主張だけをするのは、あまりにもばかげている。
世の中には子どもや高齢障がい、精神的な病いを抱える人などいろいろいるのだから、短絡的に若者を政治になんていう意見はあまりに視野が狭いと思うがどうだろうか。

コメント
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