3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

公的年金制度を考える―高齢期とは失業と疾病状態が続くということなのである。

2012-02-12 18:15:26 | 現代社会論
年金制度、しかも高齢者が受給する年金が槍玉にあがっている。
槍玉にあげているその人もいつか年を取るのにねえ。なにいってんだか。想像力の乏しさに馬鹿いってんじゃないよとちゃぶ台ひっくり返して怒りたくなるのは私だけか?

低所得の人には特別に手当するから、あとは自己責任でやりましょう、なんていう。
そういうやりかたを選別主義というのである。
選別して限定して特別扱いするやりかた。そうするとますます階層間の葛藤が深まってよくない。
というか、だれでもそんなに安定した生活が一生続くわけではないことを肝に銘じるべきである。

高齢期とは、失業状態にあり、また、疾病状態になりやすい、しかも先が見えないきわめて不安定な時期なのである。
そういう時期が必ず長生きすればやってくる。そのために年金制度があり、医療制度があるのだ。
いくら貯金があるからといって、生命保険にはいっているからといって、自己責任でやれるわけがないのだ。

貯金額を20年で割ってみよ。一ヶ月、あなたは、公的年金なしに何年やっていけるのだろうか。
年金制度を本当に理解しているまともな人は少ない。結局、素人みたいな奴が、したり顔にあれこれ言う。耐えられない。
マスコミの報道内容も浅すぎる。センセーショナルに書き立てればよいというものではない。見識を疑う記事が多過ぎる。

なんとかしなければならない。まともな年金学者、社会保障学者はいないものか。
暗澹たる気持ちになる。


コメント
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