Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

雨と風の日、原発から警報

2013-04-04 | Weblog
菅義偉官房長官が訪沖。米軍普天間飛行場移設問題について「辺野古移転しかない」と強調するのが目的。「県民の声を聞きたい」は方便。県庁を訪ねると市民の抗議を受けることがわかっているから、知事とはこそこそホテルで会い、マスコミ各社を訪ね、小池百合子が「自民党議員が県内で当選しているのに沖縄への説得がうまくいかないのは沖縄地元マスコミのせい」と言ったのを受け、沖縄タイムスなどから「厳しい反対の声」を直接引き出し「ほうら強硬な反対は沖縄のマスコミの意見だったのですよ、県民じゃないのですよ」と印象づけようという、さもしい作戦。自分たちが指摘されている「県民の頭越し」を、「沖縄のマスコミこそそうなんですよ」とすりかえようという実体なき詐術。そうとわかっていながらもきちんと意見を言ったタイムス始め沖縄マスコミは、えらい。そもそも菅訪沖は、沖縄を「懐柔」するなど無理とわかっているから、県内保守派にしっかり自民党に忠誠を尽くせと圧力を掛けるのと、ちゃんとすべきことはしている「ふり」をしようという既成事実づくり。帰りしな那覇空港で「抑止力維持は大事、基地負担の軽減も大事。唯一の案は辺野古移転」と、沖縄に来る必要のなかったことを証明する無内容な談話。「日米合意を履行するため引き続き地元の理解を求めていく」そうだが、「日米合意を履行する」が先に立っていることを、もはや隠す気もない。アメリカの識者、ハワイなどからも辺野古移転に異論が出ている現実は、情報化時代の今は隠しようがないのだ。そもそも沖縄で「マスコミのせい」という文脈を用意したことは、「どう考えてもおかしい辺野古移転が沖縄以外の国内で正論のように取り沙汰されているのはヤマトのマスコミのせい」ということの、裏返しである。ヤマトのマスコミよ、報道の初心に立ち返れ。……完全試合寸前のダルビッシュは残念だった。すごいよ。ただ、スポーツの世界ならそれでも「成果」だし「伝説」になってくれるだろうが、多くの現実社会では結果は「○」「×」のどちらかで、はかられる。すれすれまで行っても最後にスイッチを押せなければ仕方がないことを学ばざるを得ない厳しい局面が多すぎる。……溜まった仕事を片付けようとするが、進まない。ファミレスバイトもやめて雨で練習もない息子と、家にいる一日。昼はあんかけ堅焼きそば(麺はそのまま食べられるのを買ってあっただけ)を作ってやり、夜は珍しく飯を食いに出る。……福島第一原発で正門付近に設置した空気中の放射性物質を測定するダストモニターで、一定以上の放射性物質検出により警報が鳴り、作業員に一時、マスクの不要な区域でも全面マスクを着用するよう指示。周囲の放射線量に変化はなく、原子炉の注水や冷却にも異常がないため、東電は誤作動と判断したというが、にわかには信じがたい。過去にもダストモニターが計4回鳴ったが、いずれも計測器をリセットすると異常値を検出しなくなったため、積極的に公表していなかったという。東電は「停電事故があったので今回から公表することを決めた」としているが、要は隠蔽していたということだ。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする