Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

劇場から劇場へ

2009-07-31 | Weblog
慌ただしく昨日ステージのNOTEまとめ、座 高円寺の指定管理者<劇場創造ネットワーク>理事会に劇作家協会会長の立場でオブザーバー参加。午後、佐藤信芸術監督と12月アジア劇作家会議打合せ。他にもいろいろ話。夕方劇場入り。合間に9~10月公演『BUG』宣材写真選び。美保純さんの数々の表情から選ぶ。昨年『八月のオーセージ郡で』でトニー賞・ピュリッツァー賞受賞トレーシー・レッツの出世作日本初演。5年前から私と古元制作チーフが上演を考えてきたもの。ちなみに『イプセン』中の『ブラン』も翻案作『ぶらんぶらん』になっているとはいえ、本邦初演になるらしい。

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賑やかな日

2009-07-30 | Weblog
午前中、座 高円寺でベトナム水上パペットショー。新国立劇場『現代能楽集 鵺』に戯曲で指定していたのは、これ。向こうで観たものより垢抜けているのは見事な生演奏故か。沖縄キジムナーフェスと連動した子供向け海外劇シリーズは評判がいいようだ。それにしても沖縄と高円寺、「縁」の不思議。午後、バー・クレメトセンさんセミナー。ウィーン・ブルク劇場専属からハノーヴァーに引っ越したばかりで帰省し昨日まで沖縄でバカンスだったという原サチコさん来てくれる。こんみさ・私の慶大国文科同窓生諸君と久々の再会。終演後、島次郎、加藤ちか両美術家と久々、アイリッシュパブでビール。
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冷夏という噂なのだが

2009-07-29 | Weblog
昼の部終演後、バー・クレメトセンさんとのアフタートーク。水曜二時から行われる劇場五階会議室でのイプセン劇についてのセミナーはまだ余裕があるので時間のある方はぜひ覗いていただきたい。彼女の来日はご一家のサマーバケーションを兼ねていて、八月六日の原爆投下の日の広島訪問まで十日ほど滞在するという。夜、雑誌『d/SIGN』、秋に再開発進の報、届く。私の連載も続く。……ところで、名古屋・大阪はまだ梅雨明けしていないということだったが、本当だろうか。
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慌ただしく

2009-07-28 | Weblog
早朝出発。大阪は天満で降り扇町公園を横切る。と、関テレ前で声をかけられる。車椅子にサングラスのその人は、久しぶり、劇団「態変」金万里さん。見知った人がいっぱいの記者会見。名古屋会見を終え帰京、ノルウェー大使館へ。ノルウェー国立劇場ディレクター、バー・クレメトセンさんをお迎えする会。彼女は火曜昼の部アフタートークと、水曜午後、関連企画としてイプセン劇についてのセミナー講師をお願いしている(http://www.alles.or.jp/~rinkogun/ibsen%20lec.html)。劇場ではまだ本番中。子供を待たせヴェルレ家の食事会に出ている『野がも』ヤルマールの気分。なのでメニューをもらって帰る。
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久しぶりに新宿を歩く

2009-07-27 | Weblog
2日目。まだ滑り気味。あと一歩で内容そのものが立ち上がってくるはず。演出者協会総会・理事会に出られず、終わったところの和田喜夫理事長らと合流。飲み会に顔出す。日本酒くいくいの流山児祥氏、珍しく酔眼。同氏と岡安伸治氏に誘われ入会したのが1991年頃。千田是也氏もご存命だった。私の入会条件は「(当時事務所を間借りしていた)劇団協議会から独立するなら」。活気があるのは、この集まりの大雑把さがいい目に出たのと、全国の繋がりを大切にしてきたからだろう。

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『現代能楽集 イプセン』初日開く

2009-07-26 | Weblog
はらはらすることもあったが、ともかく開いた。長いあいだ演劇をやってきても、やはり最後には根本的なところに立ち返って考えなれければならないものだ。矢内原美邦マスターの参入、今回デビューの新人たちもいて、新鮮であるし、風通しがいい。賑やかな客席。今回英語字幕翻訳を手伝ってくれてサイモン&ガーファンクルの日本ツアーのクルーとして来日中のダン、ほんとに古いつきあいの廣木隆一監督、ライター伊藤裕作のお二人も顔を見せてくれる。それにしても疲れた。眠い。
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まっすぐに

2009-07-25 | Weblog
演劇の勉強などしないまま芝居を始めた。ともかくこうして三十年近く経って「近代劇」と出会っている。フツーに演劇学校のある国で若い頃にイプセン劇を教材として受け取るのとは違うやり方で、自分がわざわざ出会いに行ったイプセン。自分の「手の内」で対応するのではなく、劇そのものとの出会い。まっすぐさに於いて天才的な二人の客演とともに、まっすぐに向かう。現段階で、少なくとも、私もこんな演劇は見たことがないということは、まず保証できる。劇場にて待つ。
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ここだけにしかないものがある

2009-07-24 | Weblog
午前中、明かり作り。午後、場当たり。転換を丁寧に当たる。最後まで行けず。照明、音響の造形が劇の構造に沁み通ってゆく至福の瞬間。美術・衣裳・小道具等が噛み合い始め、俳優の作業がより高い具体性に塗り込められてゆくマジック。まだまだすり合わせなければならないことだらけ。が、こんな慌ただしい中にも、世界演劇史上初の試みも出現。多く難関を抱えつつ、六百年前の世阿弥、百数十年前のイプセン、そして「現代演劇」の現実、全てが交錯し、観客の参加を促している。

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劇場入り

2009-07-23 | Weblog
パンフレットの原稿書きとレイアウト・内容確認に追われ、2時間くらいしか眠れぬまま、東京芸術劇場に行き舞台・衣裳を確認、今日だけ借りた芸能花伝舎で部分稽古、劇場に戻りまた調整、帰宅。……俳優の意識の流れと噛み合う範囲で台本カット箇所を増やす。ちょうど内容がより深く腹に落ちてきたこともあり、意識の交通が鮮明になってきて、『ノーラは行ってしまった』は通りがよくなる。

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大往生

2009-07-22 | Weblog
3日前、朝七時半、連絡があつた。祖母が亡くなる。享年百歳。数え年では百二歳になるのか。通夜も告別式も終わってしまった。帰省できず。手伝いもできず。心の中でおくる。

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二つの千秋楽

2009-07-21 | Weblog
新国立劇場『現代能楽集 鵺』とソウル版『屋根裏』、いずれも千秋楽。おつかれさまでした。それぞれ打ち上げもしているはず。と思ったら深夜、ソウル版『屋根裏』チーム打ち上げの席から、イ・ギドンの携帯電話。電話に向かって呼びかけてくる皆の声が聞こえる。とてもいいチームだった。アンコール公演は連日ソールドアウトだったとのこと。

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電話とメール

2009-07-21 | Weblog
大事な要件をメールで送ってくることに違和感があるという人がいる。私も時々そう感じる。こみいったことは電話では誤解されるからメールの方がいいという人も。それもわかる。大切なことは電話より、じかに話したいという人もいる。せめて声を聞きたい、と電話する人も。相手の感じ方がわかるからやはりメールより電話という説もあり、それも頷ける。しかし昨日夕方かかってきたある知人劇作家からの電話の要件は不条理で、誰のせいでもないのだが、そんな内容を聞いてもその場で答えようがない。
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暑さのせいにはできないが

2009-07-19 | Weblog
稽古。なかなか思うように進行が進まないのは私のテキレジ台本が遅かったからである。そうした現実に直面すると脚本家は小さくなるばかりだ。いや、それでも頑張る。前向きな現場の空気に感謝。大阪のマキノさんは今日初日という。……稽古場にスウェーデン在住の小牧游さん来訪。昨年のイプセンフェスティバルの時にお世話になったのだ。彼女も自分の記憶の限り『ブラン』の日本版上演は観たことがないという。
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髪を切る

2009-07-18 | Weblog
もともと床屋は行きつけが二軒あり、一軒は四半世紀以上通っているが、ここ十年くらいたまに行くもう一軒へ。ご主人は私が一昨年テレビのワイドショーにコメンテーターで出ていたのを、えらく感激してくださったのが何となく気恥ずかしかった。かといって避けていたわけではなく、たまたまその後ほとんど散髪は旅先でしていた。久しぶりだったが、相変わらず丁寧な対応に心休まる。本当に久しぶりの散髪で、もとが長かっただけに、俳優陣も皆あっという間に気がつく。
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風があるぶん、しのぎやすい

2009-07-17 | Weblog
ソウル版『屋根裏』、無事再開。追加公演だけに「超満席で、しかも関係者は一人だけで後は全部、チケット購入のお客さん」という。……笑えるほど暑い。でもこれからもっと暑いはず。「ブラン」「野鴨」進める。粘れば粘っただけの甲斐はある。夜中に雨、一瞬の涼。月末からの夏の細かい行動日程を決めねばならない。必要な会議等に加え、 ワークショップやシンポジウムなど、やりくりして行くところがあるのだ。いちばんゆっくりしたい札幌がとんぼ返りになりそう。
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