Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

稽古以外もいろいろ

2013-04-23 | Weblog
午前中、杉並区役所で会議。……午後、稽古。……夜、いろいろ雑務が多いが、かなり遅れて、石原岳ライヴへ。翌日からの国立地球屋のシリーズへは行けないので、この日にした。やんばる高江から遠征してきて、ギターを背負い、五十キロ近い機材をトランクに入れて運んでいる、タフな旅の中の一日。このトランクを飛行機に積んだ時の超過料金はどのくらいなのだろう。本人に訊くのを忘れた。……夜も更けて、中津留章仁と話。この人は懐が深い。最近よく会ってますね、と言われてみると、確かにそうだ。……今日も自転車移動の日。寒い日々が続くが、私は寒さよりも雨がいやだ。……靖国神社春季例大祭。これまでに麻生太郎副総理兼財務相ら3閣僚が参拝し、安倍晋三首相は参拝は見送ったが、供え物の真榊を奉納。それを受けて、韓国の尹炳世外相は訪日予定を中止した。公式参拝は憲法20条の政教分離原則に抵触するし、東京裁判でA級戦犯と認定された者が合祀された靖国への参拝は、「過去の侵略戦争の肯定」と受け止められることは、わかりきっている。安倍首相はA級戦犯分祀や無宗教の国立追悼施設建設には関心がないようなので、東京裁判について「連合国側の勝者の判断によって断罪がなされた」とした本人の発言は、「A級戦犯とされている者たちには、罪がない」と考えているということだ。安倍本人が公式に発言した以上、本気でそう思っているなら、彼らに「罪がない」ことを公式に「証明」し、国際的な理解を獲得するための努力をするべきだと思うが、そうしているわけではない。「靖国参拝」そのものが、論理のないパフォーマンスである。超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」も追随するようで、この国が「論理のない、過去に学ばない、子ども国家」であることが、あらためて世界中に知れ渡ることになる。……新国立劇場『効率学のススメ』が、出演者・田島優成が劇場に現れず、公演中止。所属事務所によると本人の「時間の大幅な勘違い」が理由。連絡がつかず、関係者が家まで行ったがいなかったという。彼は前日に、さいたま彩の国芸術劇場で蜷川演出『ヘンリー四世』を観劇したという。東京まで帰り着かなかったのか。損害負担はどのようになるのだろう。この件に関連し「アンタースタディ」について言及する人たちがいるが、この制度は日本にはまず、ない。ブロードウェイやウエストエンドなどで、「アンダースタディ」と呼ばれる制度では、その代役の俳優は、本番のあく前の一定の時間までに、劇場まで三十分か十五分以内に辿り着ける場所で待機することが義務づけられている。「アンダースタディ」から本公演の主演に昇格した人もいる。かの地では演劇が「ビジネス」、ろくすっぽ稽古をしていない人がいきなり代役で出ることも成立するとしたら、やはり演劇がどうも「商品」としてしか考えられていないのではないかという疑問もある。以前、ケビン・ベーコンの一人芝居を観たが、これにも「アンダースタディ」がいて、ごくたまの平日のマチネに、その「代役」の人が出演する回もあったようだ。一人芝居だと「代役」というのは、確かにヘンである。だが、そもそもこの仕事は、「交換可能」であるはずがない。
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